
23 エアリティは、ダイワの超軽量スピニングリールです。軽いだけではなく、ローターやベールの低慣性化を狙ったAIRDRIVE DESIGNと、マグネシウム製のフルメタルモノコックボディを組み合わせています。
結論からいうと、ライトゲームならLT2000、エギングやバスを含む汎用用途ならLT2500、シーバスやサーフならLT4000-XHが選択の軸です。21ルビアス エアリティからの買い替えでは、重量の数字だけでなく、フロントユニットの設計と使いたいライン・番手が合うかを確認しましょう。
23 エアリティ選びの要点
- 通常のLT系は、軽さ・強さ・海水対応をバランスよく求める人向け
- LT2000はアジングやメバリング、LT2500はエギングやバスの汎用枠に合わせやすい
- シーバスやサーフで糸巻量を優先するならLT4000-XHが候補になる
- SFは超フィネス、STは巻き感度、PCはパワーに特化した派生系で、通常LTとは用途が異なる
23 エアリティとは?
23 エアリティは、2023年に登場したダイワのAIRITYシリーズです。シリーズ名のAIRITYは、軽さを表す「AIR」と、実用性・現実性を表す「REALITY」を組み合わせた名称と説明されています。
通常のLT系には、LT2000S-PやLT2000S-Hのような小型番手から、LT4000-XH、LT5000D-CXHまで用意されています。ライトソルト、エギング、バス、シーバス、サーフなど、必要な糸巻量と負荷に合わせて選べる構成です。
また、23 エアリティという呼び方には、通常のLT系だけでなく、パワー寄りのPC、超フィネスのSF、巻き感度を追求するSTも含まれることがあります。商品名に付く記号によって性格が大きく変わるため、「エアリティだから全部同じ」と考えず、系統と番手を分けて見ることが大切です。
23 エアリティの特徴
AIRDRIVE DESIGNでフロントユニットを軽量・低慣性化
23 エアリティの大きな変更点は、ローター、ベール、スプール、シャフトからなるフロントユニットにAIRDRIVE DESIGNを採用したことです。不要な重量や抵抗を抑え、ハンドル操作に対する回転の立ち上がりやルアー操作のレスポンスを高める方向の設計になっています。
ダイワ公式の21L.AIRITYとの比較では、2500番でローターユニットを約16%軽量化し、AIRDRIVE BAILは約1g、約33%軽量化したと説明されています。これは同じ釣り方での釣果を保証する数値ではありませんが、旧モデルからフロント側を作り直したことを確認できる比較です。
AIRDRIVE BAILはベール径を3mmから2.4mmへ細くし、ラインがラインローラーへ移行しやすい角度にも調整されています。軽さだけでなく、キャストやライン操作時のトラブルを抑えることも狙った構造です。
Mg製フルメタルモノコックボディで強さを確保
ボディにはマグネシウム製のフルメタルモノコックボディを採用しています。モノコック構造は、ボディ自体をフレームとして使い、内部のドライブギアを収める空間を確保しやすい構造です。23 エアリティでは、軽量化と剛性、巻き上げの力を同時に意識した設計になっています。
内部にはタフデジギアを搭載し、ギア表面の特殊処理によって初期性能を長く保つことを目指しています。さらに、ピニオン部とラインローラー部にはマグシールドを採用しています。海水や砂がかかる環境で使う場合も、マグシールドだけに頼らず、釣行後の水洗いと乾燥、メーカーが指定するメンテナンス方法を守ることが前提です。
ATD TYPE-LとLC-ABSで細いラインにも対応
ドラグはATD TYPE-Lです。ライトライン使用時に必要な、滑り出しのスムーズさと安定性を重視したドラグ機構で、アジングやライトソルトのように細いラインを使う釣りと相性を合わせやすい仕様です。
スプールにはLC-ABSを採用しています。スプールエッジの形状を見直してライン放出時の抵抗を抑える仕組みで、飛距離を意識するルアー釣りに役立つ機能です。飛距離はラインの種類、結び目、ロッド、ルアー、キャスト方法にも左右されるため、リール単体の数値だけで判断しないようにしましょう。
21ルビアス エアリティとの違い
23 エアリティと比較される旧モデルは、2021年の21ルビアス エアリティです。名称から別シリーズに見えますが、両者を比べるときは「旧モデルの軽量ボディを、23 エアリティでフロントユニット中心に更新した」と捉えると整理しやすくなります。
| 比較項目 | 21ルビアス エアリティ | 23 エアリティ |
|---|---|---|
| フロント側 | エアローター、エアベール | AIRDRIVE ROTOR、AIRDRIVE BAILなど |
| 変更の方向 | 軽量で実用的な上位スピニング | 低慣性・操作レスポンス・軽さをさらに追求 |
| 2500番の比較 | 公式比較では、23 エアリティのローターユニットが約16%、ベールが約33%軽量化 | |
| 番手の関係 | 同じ番手名・ギア比がすべて揃うわけではないため、型番単位で比較する | |
旧モデルからの買い替えで感じやすい違いは、リール単体の5g前後の差だけではありません。ローターやベールが軽くなったことで、巻き始めや止める操作、ロッドに取り付けたときの重量バランスが変わる可能性があります。ただし、これは設計から考えられる方向性であり、実際の印象はロッド、ライン、ルアー、個体差によっても変わります。
21ルビアス エアリティをすでに使っていて不満がないなら、必ず買い替えなければならないわけではありません。巻きの軽さや操作レスポンスを優先したい、欲しい番手が23 エアリティにしかない、または旧モデルの状態や部品供給を含めて更新したい場合に、買い替えの意味が生まれます。
おすすめ番手の選び方
番手は「対象魚」だけでなく、使うライン、ルアーの重さ、必要な回収速度、釣り場で受ける負荷から決めます。23 エアリティの通常LT系から代表的なモデルを比べると、次のように整理できます。数値はダイワ公式の製品仕様に基づく標準値です。
| モデル | 自重・ギア比 | 巻取り長さ | 標準糸巻量 | 向いている釣り |
|---|---|---|---|---|
| LT2000S-P | 145g・4.9 | 64cm | PE0.4号-200m | アジング、メバリング、ゆっくり巻くライトゲーム |
| LT2000S-H | 145g・5.8 | 76cm | PE0.4号-200m | ライトゲーム、ルアーを速く回収したい釣り |
| LT2500S | 150g・5.1 | 72cm | PE0.6号-200m | エギング、バス、ライトソルトの汎用枠 |
| LT2500S-XH | 150g・6.2 | 87cm | PE0.6号-200m | エギング、バス、手返しや回収速度を重視する釣り |
| PC LT2500-H | 165g・5.7 | 80cm | PE0.8号-200m | 巻き上げ負荷が高いライトゲーム、パワー寄りの釣り |
| LT4000-XH | 200g・6.2 | 99cm | PE1.5号-200m | シーバス、サーフ、ライトショアジギング |
アジング・メバリングならLT2000
軽量ジグヘッドや細いラインを中心に使うなら、LT2000が基準になります。LT2000S-Pは1回転64cmの低速寄りで、一定速度のリトリーブを丁寧に続けたい場合に合わせやすいモデルです。LT2000S-Hは1回転76cmなので、ラインスラックを素早く回収したい場面や、操作後の糸ふけを減らしたい場合に向きます。
同じ2000番でも、PとHでは巻取り長さが違います。軽さだけで決めず、普段のリトリーブ速度とルアー操作を基準に選びましょう。
エギング・バス・汎用ライトゲームならLT2500
迷ったときの汎用枠はLT2500です。LT2500Sは150gで、PE0.6号を200m巻けます。ゆっくり一定速度で誘う釣りや、幅広いルアーを扱うなら標準ギアのLT2500Sが候補です。
一方、LT2500S-XHは1回転87cmのハイギアです。エギングでラインを素早く回収したい、バスで操作後の糸ふけを早めに処理したいなど、手返しを重視するなら選びやすくなります。2500番の糸巻量を保ちつつ回収速度を求める読者には、次のモデルが候補です。
等速巻きの安定性を優先するエギングでは、LT2500S-DHも候補です。ダブルハンドルであることが操作感に影響しますが、重さはLT2500Sより増えるため、軽量性と回転バランスのどちらを優先するかで判断します。
シーバス・サーフならLT3000〜LT4000
シーバスやサーフでは、ルアーの抵抗、向かい風、遠投後の回収距離、使うPEラインの太さを確認します。PE1号前後で小〜中型ルアーを中心に扱うならLT3000-HやPC LT3000系が候補になり、PE1.5号を200m確保して回収速度も欲しいならLT4000-XHが基準になります。
LT4000-XHは自重200g、1回転99cm、標準糸巻量PE1.5号-200m、最大ドラグ力10kgです。必要なライン量と回収速度を優先して、ライトショアジギングやサーフのタックルを組む場合に候補を絞りやすい番手です。
ただし、最大ドラグ力は常にその数値で使うという意味ではありません。ロッドの強さ、ラインの号数、リーダー、対象魚、障害物の有無を合わせて、実際のドラグ設定を決めます。
LT・PC・SF・STの違い
同じAIRITYでも、系統が違えば優先している性能が変わります。購入前に商品名の前半だけでなく、PC、SF、STの表記まで確認してください。
| 系統 | 主な性格 | 選ぶ目安 |
|---|---|---|
| LT | 軽さ・強さ・汎用性のバランス | 海水を含む幅広いルアー釣りを1台でこなしたい |
| PC | パワーカスタム。ハンドルやノブ、ドラグ力を重視 | 巻き上げ負荷や魚の引きに余裕を持たせたい |
| SF | ボディを小型化したスーパーフィネス | エリアトラウトなど、細糸と軽量ルアーに用途を限定できる |
| ST | 回転主要部をオイル仕様BBにしたセンシティブチューン | 耐久性や防水・防塵より、巻き感度を優先したい |
SFは軽いが、通常LTの代わりにはならない
SFは、23 エアリティLTの2500Sが150gなのに対して、SF2500SSは135gです。ボディを約20%コンパクト化し、軽さと操作性を突き詰めています。その反面、ダイワ公式は4lb程度までのナイロン・フロロ・エステル、またはPE0.6号程度までを想定し、ドラグ設定は800g以下を推奨しています。
したがって、SFは「一番軽いから誰にでもおすすめ」というモデルではありません。細糸・軽量ルアー専用のタックルを組む人に合う仕様です。シーバスや強い負荷のかかる釣り、太いラインを使う釣りでは、通常LTやPC系を優先します。
STは巻き感度を最優先する派生モデル
STは、回転主要部のベアリングをオイル仕様にし、マグシールドを搭載しないことで、よりダイレクトな回転フィールを狙ったモデルです。ノーマルLTと同じ感覚で防水・防塵性を期待するのではなく、使用環境とメンテナンス条件を確認して選びます。
購入前に確認したいポイント
ギア比より巻取り長さを優先して比べる
ギア比が高いほど、同じハンドル回転数でローターが多く回ります。しかし、実際に回収できる長さはスプール径などにも左右されるため、モデル比較では「ギア比」と「巻取り長さ」をセットで確認します。LT2000S-Hはギア比5.8・76cm、LT2500S-XHは6.2・87cm、LT4000-XHは6.2・99cmというように、番手が変わると回収量も変わります。
「S」の浅溝スプールとライン量を確認する
同じ2500番でも、スプールの深さや対応ライン量が違えば、下巻きやキャスト時の調整が変わります。購入前に、使うPE号数と長さが標準糸巻量に合うかを確認してください。ラインを余らせすぎたり、巻きすぎたりすると、ライントラブルや飛距離に影響する場合があります。
旧モデルと比べるなら型番を最後まで見る
21ルビアス エアリティと23 エアリティは、同じ2000番・2500番でも、FC、LT、PC、SF、STなどの系統が異なります。「2500番だから同じ」とは限らないため、ギア比、スプール、糸巻量、最大ドラグ力、ハンドル仕様まで照合します。中古品なら、商品名だけでなく本体の型番、付属品、傷や回転状態、販売店の保証条件も確認すると安心です。
まとめ:23 エアリティは用途から番手を決めると選びやすい
23 エアリティは、AIRDRIVE DESIGNによる軽量・低慣性のフロントユニットと、Mg製フルメタルモノコックボディを組み合わせたスピニングリールです。21ルビアス エアリティと比べると、ローターやベールの軽量化が明確な変更点で、軽さを数字だけでなく操作バランスまで含めて考えたい人に向きます。
- アジング・メバリングでゆっくり巻くならLT2000S-P
- ライトゲームで回収速度も欲しいならLT2000S-H
- エギング・バス・汎用ライトゲームならLT2500S
- 手返しを優先する2500番ならLT2500S-XH
- シーバス・サーフで糸巻量と回収速度を重視するならLT4000-XH
- 細糸と軽量ルアーに用途を限定するならSF、巻き上げ負荷を重視するならPC
購入時は、シリーズ名の印象だけでなく、使うライン、ルアー、必要な巻取り長さ、釣り場の負荷を照らし合わせてください。価格や在庫、仕様は変動することがあるため、最終的には購入先とダイワ公式の製品情報を確認しましょう。














