釣りのナブラとは?意味や見分け方、ナブラ打ちについて解説

釣りでは、ナブラという言葉を聞くことがあります。

ナブラとは、どういう意味なのでしょうか?

また、ナブラを見分ける方法や、ナブラ撃ちのコツは何でしょうか?

この記事では、ナブラについてわかりやすく解説します。

ナブラとは何か?

釣りでのナブラとは、フィッシュイーター(大物魚)のエサとなる小魚が水面に追い詰められている現象のこと。

小魚が逃げ惑うことで海面が湧き立ち、下には捕食側である大物魚が集まっています。

このような状況を見つけることができれば、釣果が期待できます。

そのためナブラは、海釣りのアングラーには絶好のチャンスです。

ナブラを見分ける方法

では、どうやってナブラを見分けることができるのでしょうか?

一般的には以下の3つのポイントに注意することが大切です。

  • 水面から跳ねる小魚や波紋
  • 水面から聞こえる音や泡立ち
  • 水中から感じる振動や圧力

これらのポイントを観察することで、水面近くに小魚が集まっているかどうかを判断することができます。

しかし、ナブラは必ずしも上記の条件で現れるとは限りません。

水深や潮の流れ、天候や時間帯などによって、ナブラが発生する場所や形態は変わります。

例えば、水深が深い場合や潮の流れが速い場合は、小魚が水面に上がらずに中層や底層でナブラを形成することもあります。

また、天候が悪い場合や時間帯が早朝や夕方など暗い場合は、視覚的な情報だけではナブラを見逃すこともあります。

そこで、ナブラを見分けるためには、視覚だけでなく聴覚や触覚も活用することが重要です。

水面から聞こえる音や泡立ちは小魚の動きを示す指標になります。

また、水中から感じる振動や圧力は大物魚の存在を示す指標になります。

これらの情報を組み合わせて分析することで、ナブラの位置や状況を把握することができます。

ナブラ撃ちのコツ

ナブラを見つけたら、次はどうすれば良いのでしょうか?

直接ナブラを狙って釣りをする、ナブラ撃ちと呼ばれる釣り方では以下の3点に注意することが大切です。

  • ルアー選び
  • キャスト位置
  • リトリーブ速度

ルアー選びでは、小魚に似せたものを選ぶことが基本です。

しかし、単純に小さくてシルバー色のルアーだけではダメ。

小魚の種類やサイズ、泳ぎ方などによってルアーも変える必要があります。

例えば、イワシなどの小魚ならメタルジグやスプーンなど硬質感のあるルアーが良いですね。

エビなども食べるような魚ならソフトルアーやワームなど柔らかい感じのルアーを試しても良いでしょう。

また、小魚よりも少し大きめや派手めの色合いのルアーを使うことで、大きな魚の注意を引くことができます。

キャスト位置に関しては、ナブラの中心に向かって投げることは避けましょう。

ナブラの中心は小魚が密集している場所であり、そこにルアーを入れても対象魚に気付かれません。

また、ナブラを崩してしまう可能性もあります。

そこで、ナブラの外側や周辺にキャストすることがおすすめです。

特にナブラから逃げるように泳ぐ小魚を狙っている対象魚は多いため、その方向にキャストすると効果的です。

リトリーブ速度では、早く巻きすぎることも遅く巻きすぎることも良くありません。

早く巻きすぎると対象魚に追いつかれない可能性がありますし、遅く巻きすぎると小魚に埋もれてしまう可能性があります。

そこで、リトリーブ速度は状況に応じて調整することが重要です。

一般的には水温が高い時や潮の流れが速い時は早めに巻き、水温が低い時や潮の流れが遅い時はゆっくりめに巻くと良いでしょう。

また、ナブラの大きさや形状、小魚の種類や動きなどを見て、ルアーの動かし方を変えることも効果的です。

ナブラ撃ちの注意点

ナブラ撃ちは釣果が期待できる釣り方ですが、注意点もあります。

以下の3つのポイントに気を付けましょう。

  • 周囲の安全確認
  • ナブラを崩さないようにする
  • ハリスやフックの強度チェック

周囲の安全確認では、ナブラを見つけたら興奮して飛びつかないこと。

他のアングラーや船などに気を付けてキャストすることが大切です。

また、ナブラ撃ちではロッドやルアーを激しく振り回すことが多いため、自分自身や周囲の人に怪我をさせないように注意しましょう。

ナブラを崩さないようにするでは、先ほども述べたようにナブラの中心にキャストしないことです。

また、ルアーを引っ掛けたり落としたりしないように注意しましょう。

ルアーが水面近くで止まってしまうと小魚が驚いて逃げてしまいます。

その結果、ナブラが消えてしまったり、大物魚が警戒してしまったりする可能性があります。

ハリスやフックの強度チェックも重要です。

ナブラ撃ちでは対象魚とのファイトが激しくなることが多いため、ハリスやフックの強度に気を付ける必要があります。

ハリスは太めで耐久性の高いものを選びましょう。

フックは鋭利で曲がりにくいものを選びましょう。

また、定期的にハリスやフックの状態を確認して交換することも大切ですよ。

ナブラ撃ちの楽しさ

ナブラ撃ちは釣果だけでなく、釣りそのものの楽しさも味わえる釣り方です。

以下の3つのポイントがナブラ撃ちの魅力です。

  • 探す楽しさ
  • 投げる楽しさ
  • 引く楽しさ

ナブラは常に動き回っています。

そのため、ナブラを見つけること自体が一種のゲーム感覚。

水面や水中から得られる情報を分析して、次にナブラが発生する場所やタイミングを予測するのは面白いですね。

また、ナブラ撃ちではロッドやルアーを繊細かつ大胆に操作します。

そのため、キャストの距離や精度といった技術の向上に繋がります。

もちろん、ナブラ撃ちでは魚とのファイトが熱くなります。

ルアーに食いついた瞬間のドキドキ感や、ロッドが曲がる感触や音は病みつきになるでしょう。

小魚に紛れ込んだ大物魚を見事に釣り上げる達成感は格別です。

ナブラ撃ちにおすすめの釣り場

ナブラ撃ちは海水面で小魚が群れている場所ならどこでも行える釣り方。

しかし、特におすすめなのは以下の3つの環境です。

  • 沖合い
  • 港湾部
  • 河口付近

沖合いでは、カツオやマグロなどの大型回遊魚が小魚を追ってナブラを作ります。

そのため、船からナブラ撃ちすることで高級魚を狙うことができます。

ただし、沖合いでは潮の流れや風などの影響も大きいため、注意が必要。

港湾部では、イワシやアジなどの小魚が集まることが多いため、ナブラが発生しやすいです。

また、港湾部では様々な魚種が混ざってナブラを作ることもあります。

そのため、港湾部でナブラ撃ちすることで意外な釣果に出会うことができます。

ただし、港湾部では船や人の往来も多いため、安全に注意しましょう。

河口付近では、海水と淡水が混ざる場所に小魚が集まります。

そのため、河口付近でもナブラが発生することがあります。

河口付近でナブラ撃ちする場合は、シーバスやチヌなどの汽水魚を狙うことができます。

ただし、河口付近では水質や流れの変化によってナブラの発生パターンも変わりやすいため、注意しましょう。

おわりに

以上がナブラ撃ちの基本的な方法とコツです。

ナブラ撃ちは釣り初心者でも簡単に楽しめる釣り方です。

常に周囲の状況を把握して安全に釣りを楽しみましょう。

また、ナブラ撃ちは経験や勘も大切です。

色々な場所や条件でナブラ撃ちを試してみてください。

そうすれば自分だけのテクニックやコツを見つけることができるかもしれません。

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