
19 アンタレスは、2019年に登場したシマノのロープロファイル型ベイトリールです。マグナムライトスプールIIIと遠心ブレーキのSVS∞を組み合わせ、キャストの立ち上がりと伸び、巻き上げの滑らかさを重視した設計になっています。
先に結論を言うと、19 アンタレスは淡水のルアーキャスティングで、キャスト性能と巻き心地の両方を重視したい人に向くモデルです。ノーマルギアはギア比6.2・最大巻上長66cm、HGはギア比7.4・79cmなので、巻物を一定速度で扱うか、回収やラインスラックの処理を速くしたいかで選び分けます。
一方で、19 アンタレスはDCブレーキ搭載機ではなく、海水・汽水域に対応するリールでもありません。この記事では、4つの品番のスペック、機構の特徴、使いどころ、使用前と購入前の注意点をまとめます。
19 アンタレスのHG右ハンドルを代表候補として確認したい場合は、次の商品情報を参照できます。旧モデルのため、注文前に左右、ギア比、販売元、商品の状態を確認してください。
19 アンタレスはどんなリール?
19 アンタレスには、RIGHT、LEFT、HG RIGHT、HG LEFTの4品番があります。シマノ公式のパーツ価格表・取扱説明書ページでも、この4品番が別商品として掲載されています。RとLはハンドルの左右、HGはハイギアを表すため、同じ「19 アンタレス」でも巻き上げ速度が異なります。
ブレーキ方式は、電気的にスプールを制御するDCではなく、遠心力を利用するSVS∞です。スプール側のブレーキシューとボディ外側のダイヤルを組み合わせて調整するため、セッティングを自分で詰めたい人ほど機構を理解して使いやすいリールです。
また、取扱説明書には本製品が淡水専用と明記されています。バスなどの淡水ルアーを中心に考える機種であり、海水や汽水域での使用を前提に選ぶものではありません。
19 アンタレスのスペックを比較
基本仕様は左右で大きく変わらず、ノーマルギアとHGでギア比と最大巻上長が変わります。糸巻量はナイロンラインの表示です。実際に使うラインの素材や太さが異なる場合は、必要な長さを別途確認してください。
| 品番 | ギア比 | 最大巻上長 | 自重・最大ドラグ | ナイロン糸巻量 |
|---|---|---|---|---|
| RIGHT | 6.2 | 66cm | 220g・5.0kg | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m |
| LEFT | 6.2 | 66cm | 220g・5.0kg | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m |
| HG RIGHT | 7.4 | 79cm | 220g・5.0kg | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m |
| HG LEFT | 7.4 | 79cm | 220g・5.0kg | 12lb-100m 14lb-90m 16lb-80m 20lb-65m |
共通仕様は、ハンドル長42mm、ベアリング数10個・ローラー1個です。スプールは外径34mm、幅19mmのナロー形状として案内されており、ライン容量を過度に増やすより、スプールの回転レスポンスとキャストの扱いやすさを狙ったサイズといえます。
購入時は、商品名の「RIGHT/LEFT」「HG」を必ず確認しましょう。中古品や在庫品では、写真だけでは左右やギア比が判断しにくいことがあるため、商品コードまで照合すると安心です。
19 アンタレスの主な特徴
マグナムライトスプールIIIで回転の立ち上がりを狙う
マグナムライトスプールIIIは、薄肉化による低慣性化を狙ったスプールです。シマノ公式では、19 アンタレスに初採用された技術として説明され、アンタレス系の34mm径・幅19mmのナロー形状は、従来の幅広いスプールより回転の軽さを引き出す設計として紹介されています。
この構造は、ルアーを投げた直後のスプールの立ち上がりや、キャスト後半の伸びを意識したい人が注目するポイントです。ただし、スプールが軽快に回るほど、ラインやブレーキ、キャストの強さが合わないと糸ふけが出ることがあります。性能だけでなく、調整できることも含めて評価しましょう。
SVS∞は内部シューと外部ダイヤルで調整する
SVS∞では、スプールにある4つのブレーキシューをON・OFFして基本のブレーキ力を変えます。取扱説明書では、ONにするシューの数が多いほどブレーキ力が強くなり、外部ダイヤルをMAX方向へ回すとさらに強くなると案内されています。
最初から内部シューを極端に減らすのではなく、まずは強めの設定でキャストし、外部ダイヤルを少しずつ弱めるのが調整の基本です。ルアー重量、ラインの種類、向かい風の有無で適切な位置は変わるため、他人の設定をそのまま再現する必要はありません。
マイクロモジュールギアなどで巻き上げの質を整える
19 アンタレスはマイクロモジュールギアを採用しています。小型精密ギアを密にかみ合わせる仕組みで、シマノは滑らかな巻きごこちと強さの両立を説明しています。S3Dスプールやサイレントチューンなど、回転時の振動やガタつきを抑える技術も組み合わされています。
このため、ただ遠くへ投げるだけでなく、巻物を一定の速度で引く、ルアーから伝わる抵抗の変化を意識する、といった使い方でも候補になります。ここでいう適性は機構と仕様から見た選び方の目安であり、釣果や個人の使用感を保証するものではありません。
19 アンタレスの使いどころとギア比の選び方
ノーマルギアは巻物の速度を落ち着かせたい場合
ノーマルギアのギア比は6.2、ハンドル1回転あたりの最大巻上長は66cmです。クランクベイトやスピナーベイトなどを一定の速度で引きたい場合、巻きすぎを抑えやすいギア比として検討できます。抵抗のあるルアーをゆっくり巻くことを優先するなら、まずノーマルギアから考えると整理しやすいでしょう。
HGは回収やテンポを重視する場合
HGはギア比7.4、最大巻上長79cmです。ルアー回収を速くしたい、キャスト後のラインスラックを早く処理したい、釣りのテンポを上げたい場合に向きます。巻きの抵抗が大きいルアーを常にゆっくり扱うなら、最大巻上長だけで決めず、ロッドの長さやルアーの抵抗も含めて選びます。
19 アンタレスは、軽量ルアー専用のBFSリールでも、太いラインや大型ルアーを主目的にしたMD系でもありません。34mm・幅19mmのスプールと12〜20lbの標準糸巻量を基準に、普段使うルアーとラインが収まるかを確認して選ぶのが安全です。
使用前に確認したい注意点
淡水専用で、海水・汽水域には使わない
取扱説明書では、19 アンタレスは淡水専用であり、海水・汽水域での使用による不具合は保証できないと明記されています。海釣り用のベイトリールを探している場合は、海水対応が明記された別モデルを選びましょう。
キャスト中にハンドルでクラッチを戻さない
取扱説明書は、キャスト中にハンドルでクラッチを戻す操作を避け、ルアーが着水してからクラッチを戻すよう注意しています。キャストの途中でギアをつなぐと、ギアの破損につながるおそれがあります。クラッチは親指で確実に切り、着水後にハンドルを操作してください。
メカニカルブレーキを締めすぎない
メカニカルブレーキは、スプールの左右のがたつきがなくなる位置を基準に、少しだけ緩めて使う方法が説明されています。締めすぎても緩めすぎても本来の性能を妨げる場合があるため、SVS∞のブレーキだけでなくメカニカルブレーキも別の機構として調整します。
中古・在庫品を購入するときの確認項目
- 品番:RIGHT、LEFT、HG RIGHT、HG LEFTのどれかを商品説明と本体写真で確認する。
- 商品コード:公式ページに掲載された039828、039835、039842、039859のいずれかと照合する。
- スプールとブレーキ:スプールの傷、回転部の汚れ、ブレーキシューの欠品や破損がないかを確認する。
- 巻き上げとハンドル:ハンドルのガタつき、異音、ドラグの動作、クラッチの戻りを確認する。
- 修理・保証:取扱説明書では性能部品の保有期間を製造中止後6年間と案内しているため、旧モデルの購入ではメーカーの修理可否や部品在庫を事前に確認する。
通信販売では、商品タイトルに「アンタレス」とだけ書かれていても、19年モデル以外やHG以外が混ざる場合があります。商品コード、左右、ギア比、付属品、販売元、保証条件を確認し、写真だけで判断しないようにしましょう。
公式の品番一覧と取扱説明書は、購入後のメンテナンスや部品確認にも役立ちます。仕様を確認するときは、シマノ公式カスタマーセンターの19 アンタレス一覧と、19 アンタレス取扱説明書を参照してください。
まとめ:19 アンタレスは仕様と使用環境を合わせて選ぶ
19 アンタレスは、マグナムライトスプールIII、SVS∞、マイクロモジュールギアなどを搭載した、淡水ルアーキャスティング向けのベイトリールです。ノーマルギアはギア比6.2・最大巻上長66cm、HGは7.4・79cmなので、巻物の速度と回収テンポを基準に選びます。
購入や使用で特に重要なのは、淡水専用であること、SVS∞のブレーキを適切に調整すること、RIGHT/LEFTとノーマル/HGを確認することです。旧モデルや中古品を選ぶときは、商品コード、個体状態、部品・修理対応まで確認して、自分の釣り方に合う1台かを判断しましょう。
















