
うなぎを飼育するときの餌は、肉食魚用の沈下性ペレットを基本にすると管理しやすくなります。食いつきが弱いときは冷凍アカムシや無塩のエビを補助にできますが、何より大切なのは、うなぎが落ち着いて食べられる環境を整え、食べ残しを水槽に残さないことです。
うなぎの餌は肉食魚用の沈下性ペレットが基本
野生のうなぎは、カニやエビなどの甲殻類、小魚、ミミズなどを捕食する肉食魚です。ただし、家庭の水槽で野生下の餌をそのまま再現する必要はありません。主食には、肉食魚用として販売されている沈下性ペレットを候補にすると、餌の量を調整しやすく、栄養の偏りも抑えやすくなります。
うなぎは底や物陰で過ごす時間が長いため、水面に浮く餌よりも底へ沈むタイプが向いています。粒の大きさは口に入る範囲で選び、最初から大袋を買い込まず、少量で食べるかを確かめると無駄がありません。餌の袋に対象魚や与え方の表示がある場合は、うなぎの大きさと飼育環境に合わせて確認してください。
飼育で使いやすいうなぎの餌の種類
肉食魚用の沈下性ペレット
日常の主食にしやすいのが、肉食魚用の沈下性ペレットです。水槽の底で食べるうなぎへ届きやすく、必要量を少しずつ出せます。ペレットを入れても反応がない場合は、餌が大きすぎないか、硬くて食べにくくないかも確認しましょう。
冷凍アカムシやエビ
ペレットに餌付かないときや、食いつきのきっかけを作りたいときは、観賞魚用の冷凍アカムシや、味付けをしていないエビを補助にできます。エビは殻や大きな硬い部分を取り除き、うなぎの口に入る大きさにします。解凍した餌は水槽に長く残さず、余った分を再利用するために水槽へ戻すこともしません。
小魚やミミズなどの生き餌
小魚やミミズは野生の食性には近い餌ですが、家庭飼育で常用する必要はありません。生き餌や採取した餌は、寄生虫や病原体、水質の悪化を持ち込む可能性があります。使う場合も衛生状態と入手先を確認し、まずは管理しやすい市販の餌を優先するのが安全です。
うなぎへの餌の与え方
- 飼育直後は環境を整える。移動したばかりのうなぎは、明るさや水温の変化で落ち着かないことがあります。カルキを抜いた水、十分な酸素、隠れ場所を用意し、食べないからといってすぐに餌を増やさないようにします。
- 夕方から夜に少量を入れる。明るい時間帯よりも、照明を落とした後のほうが動きやすい個体がいます。隠れ場所の近くへ少量を置き、食べるかどうかを観察します。
- 食べ方を見て量を調整する。最初は少なめにし、短時間でなくなるなら次回に少しだけ増やします。反対に餌が残るなら、量を減らすか粒を小さくします。個体の大きさ、水温、活動量によって適量は変わるため、毎回同じ量を機械的に入れないことが大切です。
- 食べ残しを回収する。残った餌は水を汚し、次の給餌でも食欲があるのか判断しにくくします。底に沈んだままの餌を見つけたら、網やスポイトなどで取り除き、必要に応じて水槽の状態を確認します。
餌を与える前に、ろ過装置が動いているか、水が濁っていないか、うなぎが呼吸しにくそうにしていないかも見ておきます。給餌は水質管理と切り離せない作業です。
うなぎが餌を食べないときの確認点
食べないときに、別の餌を次々に入れるのは逆効果です。まずは次の順番で確認します。
- 飼育場所を変えた直後ではないか
- 水温や水質が急に変わっていないか
- 照明が明るすぎたり、隠れ場所が不足したりしていないか
- 餌の粒や切り身が大きすぎないか
- 前回の餌が水槽内に残っていないか
飼育開始直後は、餌よりも環境に慣れることが優先される場合があります。いったん食べ残しを回収し、水槽を静かに保ってから、次の給餌で少量を試します。何度も食べない状態が続く、体表の異常や動きの変化がある、水面付近で苦しそうにするなどの変化を伴う場合は、観賞魚を扱う専門店や水生生物に詳しい獣医師へ相談してください。
うなぎの餌で避けたいもの
人が食べるための食品は、うなぎの飼育用の餌には向きません。次のようなものは与えないでください。
- 塩焼き、干物、味付けされた魚やエビ
- ハムやソーセージなどの加工食品
- 油、調味料、香辛料が付いた食品
- 大きすぎて丸のみしそうな餌
- 食べ切れない量の餌や、長時間放置した解凍餌
「自然の餌に近いものなら何でもよい」とは限りません。うなぎの口に入る大きさか、水槽を汚しにくいか、継続して衛生的に扱えるかを基準に選びましょう。
まとめ:少量の沈下性ペレットから様子を見る
うなぎの飼育では、肉食魚用の沈下性ペレットを主食の候補にし、食いつきの補助として冷凍アカムシや無塩のエビを少量使う方法が管理しやすいです。夕方から夜に落ち着いて与え、食べ残しは回収してください。
うなぎが食べないときは、餌の量を増やす前に水質、水温、明るさ、隠れ場所、餌のサイズを確認します。餌選びだけで解決しない場合があるため、給餌と水槽環境を一緒に見直すことが長期飼育の基本です。


