タチウオは夏から冬にかけて全国各地で狙える人気のターゲットです。特にジギングでのタチウオ狙いは、手軽に楽しめる上に大型も期待できる魅力的な釣りです。
しかし、タチウオジギングは思ったように釣れないことも多く、周りの人が釣っているのに自分だけ釣れないという経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?
タチウオジギングで釣れない理由は、タチウオの生態や習性、ジグの選び方や使い方などによって変わります。タチウオジギングは青物ジギングとは異なるポイントが多く、その違いを理解していないと釣果に差が出てしまいます。
そこで今回は、タチウオジギングで釣れない理由を解説し、太刀魚と青物のジグにも違いがあることを紹介します。タチウオジギングで釣果を上げるためのコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
タチウオの釣り方には色々ある
タチウオはエサ釣りやルアー釣り、ショアから船まで様々な釣り方で狙えます。その中でもジギングは、メタルジグというルアーを使ってタチウオのいるレンジにアクションを付けて誘う釣り方です。
ジギングのメリットは、エサを用意する必要がないことや、手返しの速さやアクションの自由度が高いことなどが挙げられます。また、タチウオの他にも青物やヒラメなどの混じりものも期待できることも魅力の一つです。
タチウオのジギングで釣れない理由を解説
タチウオジギングで釣れない理由は、主に以下の4つに分けられます。
- 活性が高い夏以外の時期に釣ろうとしている
- 釣れるパターンの引き出し(経験値)が少ない
- ヒットするレンジ(タナ)を把握できていない
- ジグが合っていない
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
活性が高い夏以外の時期に釣ろうとしている
タチウオは夏から冬にかけて釣れる魚ですが、その活性は季節によって大きく変わります。特に夏場は水温が高く、タチウオの食欲も旺盛になります。そのため、ジグに対する反応も良く、数釣りや大型狙いが楽しめます。
しかし、秋になると水温が下がり、タチウオの活性も低下します。そのため、ジグに対する反応も悪くなり、釣りにくくなります。冬になると水温がさらに下がり、タチウオは深場に移動します。そのため、ジグで届くレンジが限られ、釣りにくくなります。
つまり、タチウオジギングで釣れる確率は夏が最も高く、秋から冬にかけて低くなるということです。もちろん、季節以外の要因もありますが、基本的には夏場にタチウオジギングをする方が釣果が期待できます。
夏以外の時期にタチウオジギングをする場合は、タチウオの活性やレンジに合わせたジグの選択やアクションが必要になります。
釣れるパターンの引き出し(経験値)が少ない
タチウオは幽霊魚とも言われているとおり、なかなか釣るのが難しい魚です。他の魚のように、釣れる状況とパターンの組み合わせを見つけるのが特に大変。
タチウオジギングで釣れるパターンとは、ジグのウエイトやカラー、アクションやスピード、レンジやタイミングなどの組み合わせのことです。タチウオジギングは、これらのパターンを見極めて釣る釣りです。
また、タチウオジギングは青物のジギングとは異なり、タチウオの好むパターンは日によって変わりやすいです。
そのため、常にパターンを探す必要があります。パターンを探すには、ジグの交換やアクションの変化、レンジの変更などを試してみることが大切。
しかし、これらのことを試すには、ある程度の時間と経験が必要です。経験値が少ないと、パターンを探すのに時間がかかり、釣れないことになります。
タチウオジギングで釣れるパターンの引き出しを増やすには、釣りに行く回数を増やすことが一番です。
また、オフショアであれば同船者や船長の釣り方を参考にすることや、釣り雑誌やインターネットなどの情報を参考にすることも有効です。パターンの引き出しが多ければ多いほど、タチウオジギングで釣れる確率は高くなります。
ヒットするレンジ(タナ)を把握できていない
タチウオジギングで釣れるレンジ(タナ)とは、タチウオが群れている水深のことですね。タチウオは水温や餌の状況によってレンジを変える魚です。そのため、タチウオジギングでは、ジグをタチウオのいるレンジに届けることが重要です。
しかし、タチウオのレンジはタイミングや日によってコロコロ変わるので、常にレンジを探す必要があります。昨日は釣れたのに、同じ釣り方で今日は釣れない、なんてこともザラ。今の状況のレンジを把握できないと、ジグがタチウオにアピールできないのでなかなか釣れないですね。
タチウオジギングでレンジを把握するには、他の釣れている釣り人に聞いたり、ジグの落下速度や巻き上げ速度を調整することが必要。レンジを把握することは、タチウオジギングで釣果を上げるためにとても重要なポイントです。
ジグが合っていない
タチウオジギングで釣れるジグとは、タチウオの好む形やカラー、ウエイトやサイズのジグのことです。タチウオジギングでは、ジグの選択が釣果に大きく影響します。
しかし、タチウオの好むジグも日によって変わるので、釣れるまで常にジグを交換する必要があります。ジグを交換する際には、タチウオの活性やレンジ、水色や天候などの状況を考慮することが大切です。
同じジグで立て続けに釣れることもあれば、コロコロ変え続けたほうが釣れることさえあります。ジグが状況に合っていないと、なかなかタチウオにアピールできず、自分だけ釣れないことになることも。
タチウオジギングでジグを選ぶには、以下のポイントを覚えておくと良いでしょう。
- 下から食いつくので、ジグの後ろに重心がありフックが下になるものを選ぶ
- タチウオは赤やピンクなどの鮮やかなカラーのジグが有効
- 水深に応じてウエイトやサイズを調整する
- タチウオは青物よりはジグの動きに鈍感なので、シンプルなアクションでも釣れる
まとめ
タチウオジギングで釣れない理由は、タチウオの活性やレンジ、ジグの選択などによって変わります。タチウオジギングは青物ジギングとは異なるポイントが多く、その違いを理解していないと釣果に差が出てしまいます。
タチウオジギングで釣果を上げるためには、タチウオの生態や習性、ジグの特徴や使い方などを学ぶことも必要です。また、釣りに行く回数を増やして経験値を積むことや、同船者や船長の釣り方を参考にすることも効果的です。
タチウオジギングは、パターンを見極めて釣る釣りです。パターンの引き出しが多ければ多いほど、タチウオジギングで釣れる確率は高くなります。
タチウオジギングで釣れないと悩んでいる方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。釣り上げたタチウオは、刺身や天ぷら、煮付けなどで美味しく食べるのも楽しみのひとつ。
タチウオジギングで楽しい釣りと美味しい魚を味わいましょう!