新しいアクティビティとして、段々と人気が高まってきているSUP(サップ)。海や湖などでもよく見かけるようになりました。
そんなSUPの遊び方のひとつとして、SUPに乗って釣りをするサップフィッシングが人気です。以前からゴムボートやカヤックフィッシングなど、手動のボートで手軽に釣りをするのは流行っていましたが、そこに新たな選択肢としてSUPフィッシングが出てきた形ですね。
そこで今回は、サップフィッシングで私が使用している装備、便利グッズを紹介したいと思います。SUPは持って行くことのできる荷物が限られるので、釣行を重ねるごとに最適化してきました。参考になれば幸いです。
SUPフィッシングに必要な基本アイテム
最初に、SUPフィッシングで必要なものを紹介していきます。まず必要なのが、SUPボード本体。これがないと始まりませんね。もうすでにお持ちの方も多いと思いますが、いくつか紹介しておきたいと思います。
SUPボードには、用途別にいくつかの種類があります。本当に釣りにしか使用しないのであれば、釣り用のSUPを購入するのが正解。ですが、海で波乗りをしたい、湖でのレースに出たい、などの場合はそれらでも使用できるSUPを購入した方が良いかもしれません。
オールマイティーに遊べて、SUPツーリングや波乗りもしたいといった場合は、スタンダードな小回りの効くタイプのSUPボードがおすすめ。AmazonなどでSUPと検索すれば、同じような見た目のものがたくさん出てきます。
同じようなものならと安い方を選んでしまうかもしれませんが、ご注意を。見た目が似ていても、品質にかなりの差があります。実際に現物を見比べてみないと分からない部分もあるのですが、値段と品質を考慮した上で、おすすめできるサップは以下の2つ。
この2つは他のSUPに比べて、品質が頭一つ抜けています。低価格な製品の中でも特に人気の高いボードで、付属品も一通り揃っておりメーカーのサポートもしっかりしているので安心です。
もっと安いボードもありますが、本体がペラペラだったり、接着が弱かったり、付属品が少なくて追加で購入する必要があったりするので注意。
そして、SUPのレースの大会にも出たいという場合。その場合は、レース用のボードを購入しましょう。(私は、速く進みたいという理由でレース用のボードを購入しました。)
レース用のボードは、本格的なプラスチックのハードボードから、空気で膨らませる安価なタイプまでピンキリ。釣りにも使うなら、形状的に膨らませるタイプ一択です。
おすすめは以下のボード。
やっぱりメーカーはWOWSEAです。2つの違いは長さで、赤い方が12.6フィート、緑の方が14フィート。長いほうが速く進みます。
私も14フィートの方を使用していて、長い分少し重いですが、多少の波があっても安定しているのでおすすめですよ。
また一般的なSUPボードに付属しているパドルはグラスファイバー製なのに対し、緑のSUPボードに付属しているパドルはカーボン製なのでとても軽いです。安いのがグラスファイバーで、高いのがカーボンなのは釣り竿と一緒ですね。
SUPボードの他に必要なものはライフジャケット。船釣りでも必須ですね。
公的な認証を取得しているものから、レジャー用の安いものまでピンキリですが、私は以下のものをメインに使用しています。
あと必須なのはもちろんタックルですね。遠くにキャストする必要はないので、取り回しを考えると短めのロッドがおすすめ。長くても1.8m前後のものが良いでしょう。
人気の鱒レンジャーや、
短めのアジングロッドなどが使いやすいです。
かなり丈夫なので、50cmくらいのシーバスなら普通に釣れますよ。
SUPフィッシングで使える便利グッズ
では、便利グッズの紹介に入りましょう。まず、多くのSUPフィッシングをしている釣り人が使っているのが、買い物カゴです。スーパーやホームセンター、百均などで500円以下で購入できます。
アウトドア向けデザインのかっこいいカゴもありますね↓
この買い物かごに、ロッドホルダーなどを取り付けてカスタムするのが人気です。私は、百均で買った自転車用の傘ホルダーをロッドホルダーとして取り付けています。
穴が空いているので、ネジ止めしたり、バンドや紐を通したりできるのがとても便利。底にも穴が空いているので水切れも良く、まるごとシャワーで流せば簡単に洗うこともできます。
カゴはゴムバンドなどで、SUPにしっかり固定しておきましょう。また、ルアーケースやフィッシュグリップなどの水に浮かばないアイテムはすべて、百均でも売っているカールコード↓で繋いでおくことをおすすめします。
SUPに乗ることに慣れていても急な波などで転覆してしまうこともあるので、釣具が落ちないようにしておく対策は必須ですね。
クーラーボックスを持っていく場合はSUPに固定するのもアリですが、紐で繋いでおくだけにしておくのもおすすめです。SUP上に滑り止めがあれば揺れても落ちませんし、転覆したときにSUPをひっくり返すのが楽になります。
またSUPは、風や波でとても流されやすいです。風がない日を釣行に選んでも、大潮や中潮の日は潮の動きによってかなりの波が発生します。
快適に釣りをするのであれば、錨(いかり)・アンカーを用意しましょう。ボートやカヤック用の物↓がコンパクトで使いやすいですね。
漬物石↓をアンカー代わりにしている方も多いです。
海底に引っ掛けるのではなく、重さを利用して位置を固定するので、風や波の強い海で使用する場合5kg程度は必要になります。
ホームセンターでも購入できて手軽ではありますが、回収時は重くて移動が面倒ですし、事前に用意できるのであればアンカーの方がおすすめですね。
釣り中には使いませんが、こういった柔らかいバスケット↓もあると便利です。
水を貯めれば砂や汚れを洗い流すことができるので、道具を現地である程度キレイにしてから持ち帰れます。ライフジャケットや服などの濡れたものを入れておけば、車内が濡れるのも防げますね。
またクラゲに足を刺された時にも重宝しました。コインシャワーの熱いお湯を貯めて足湯のようにすることで、迅速に応急処置ができます。
陸上で使う便利グッズとしては、SUP用の電動ポンプもおすすめです。SUPに空気を入れるのに疲れてしまって、釣りを楽しめなくなってしまうと本末転倒。文明の利器は積極的に活用していきましょう。
私が使用している電動ポンプ↓は、高い空気圧までしっかり入れられる製品の中では最安値だと思います。シガーソケットから電源も取れるので、着替えやタックルの準備中に空気が入れ終わって便利ですよ。
SUPフィッシングでの注意点
SUPフィッシングで痛い目を見たのが、やっぱりクラゲ。海でSUPをするまで知らなかったのですが、サーフィンをする人は毎年のようにクラゲに刺されているんですね。
クラゲ対策のためには、肌の露出を極力避けましょう。私は寒い時期にもSUPに乗るので、以下のセットで分割式のウェットスーツを持っています。
一体型よりも着脱が楽なのでおすすめです。
先程紹介したバスケットは、これらを洗うのにも重宝しますよ。
もう一つ注意点としては、帰れなくなってしまうのを避けること。SUPは思ったより風に弱いです。陸から風が吹いていると、どんどん沖に流されて帰れなくなります。
せっかく時間とお金をかけてSUPフィッシングに来たのに、という日でも、海のコンディションが良くなければオカッパリにしておきましょう。
まとめ
SUPフィッシングについて、私が使っている便利グッズなどを紹介してきました。既にご存知だったものもあるかもしれません。様々な工夫でSUPフィッシングを楽しめるように、日々新しいアイデアを考えています。
安全にだけは気をつけて、SUPフィッシングを楽しみましょう!