シマノ トラウトワンとは?特徴・シリーズの違いと選び方を解説

渓流沿いに置かれた一般的なトラウトロッドと流れる山間の川

シマノの「トラウトワン」は、トラウトをルアーで狙うためのロッドシリーズです。選ぶときに最初に確認したいのは品番よりも釣り場で、自然河川のネイティブトラウトならトラウトワンNS、管理釣り場のエリアトラウトならトラウトワンASが基本になります。

同じ「トラウトワン」でも、NSとASでは想定される釣り方が異なります。この記事では、両シリーズの違い、NSの長さ・継数・ブランクスの選び方、ASのパワー選びを順番に整理します。

シマノ トラウトワンとは?

トラウトワンは、シマノが展開するトラウト用ルアーロッドのシリーズ名です。自然河川のヤマメやイワナなどを狙うモデル群が「トラウトワンNS」、ポンド型の管理釣り場などで使うモデル群が「トラウトワンAS」です。

メーカー公表の製品情報では、両シリーズともキャスト時やファイト時のブレを抑えるハイパワーX、しなやかさと感度を両立させるソフチューブトップを採用しています。スピニングモデルのリールシートには、軽量・高感度を狙ったエアフェクトシートCI4+が使われています。

ただし、共通する技術があっても、ロッドの長さやパワーが同じという意味ではありません。トラウトワンNSは流れのある川でルアーを操作すること、トラウトワンASは決められた範囲のポンドでスプーンやプラグを使い分けることを軸に設計されています。

トラウトワンNSとASの違い

項目 トラウトワンNS トラウトワンAS
主なフィールド 源流・渓流・中流・本流・湖などの自然河川や湖 管理釣り場のポンドやプール
主なルアー ミノー、ヘビーシンキングミノー、スプーンなど スプーン、クランク、ミノーなど
選ぶ軸 川幅、流れ、足場、遡行と携帯性、ルアーの操作性 ルアー重量、魚のサイズ、掛け方、飛距離
ラインナップの特徴 4ピース、グラスコンポジット、スピニング、ベイトを用意 XUL・SUL・ULやスピニング・ベイトで細かく選べる

迷ったら「川で使うか、管理釣り場で使うか」を先に決めてください。自然河川で使うならASの軽い番手を代用するより、川の流れとルアー操作を前提にしたNSから選ぶ方が判断しやすくなります。反対に、ポンドでスプーンやクランクを中心に使うならASが候補です。

トラウトワンNSの特徴と選び方

トラウトワンNSは、源流や渓流だけでなく、中流・本流・湖までをカバーするネイティブトラウト用シリーズです。短い4ピースから大型魚を想定した長尺モデルまで、フィールドの広さとルアーの重さに合わせて選べます。

源流・小渓流は短い4ピースが便利

源流やボサの多い小渓流では、釣り場までの移動と狭い場所でのキャストが選択基準になります。S47UL-4やB47UL-4は4ピースで仕舞寸法が短く、スピニングとベイトの好みに合わせられるモデルです。短さは飛距離を伸ばすためではなく、歩いて移動しながらピンポイントを撃つための機動性として考えると選びやすくなります。

軽量ミノーをしなやかに投げたい場合は、グラスコンポジットのS48UL-G/4やB48UL-G/4も候補です。カーボンモデルより曲がりを活かしやすい一方、ルアー操作のキレや反発感を最優先するなら、通常のカーボンブランクスが向いています。

渓流の汎用性ならS54UL・S60ULを基準にする

S54ULは渓流域で使うバーサタイルモデルです。ヘビーシンキングミノーを軸にしながら、軽量フローティングミノー、スプーン、ダート系ルアーまで幅広く扱えるため、最初の1本を決めるときの基準にしやすい番手です。もう少し長さと対応範囲が必要なら、渓流から中流域までを想定したS60ULを検討します。

渓流で使うスピニングロッドを探しており、1本でルアーの種類を限定しすぎたくないなら、次のモデルが候補です。

本流・湖は長さとパワーを優先する

開けた渓流から中流域ならS64L、本流や湖で遠投を重視するならS70LやS76Lが候補になります。さらに大型のサクラマスやニジマスを想定し、重いミノーやスプーンを使うなら、MLやMパワーのモデルへ進みます。

長いロッドや強いパワーを選べば、どの場所でも扱いやすくなるわけではありません。狭い渓流では振り抜く空間が減り、軽いルアーの操作感も変わります。実際に通う川の川幅、立ち位置から対岸までの距離、使うルアーの上限を先に書き出しておくと、過剰な番手を選びにくくなります。

スピニングとベイトはキャストの目的で決める

スピニングモデルは軽いルアーを投げやすく、初めてネイティブトラウトロッドを選ぶ場合にも扱いやすい選択肢です。ベイトモデルは手返しの良さと着水点を細かく狙う操作性を活かしやすく、渓流ベイトフィネスを前提にする人に向きます。リールを先に持っている場合は、対応するリールシートとルアー重量も必ず確認してください。

トラウトワンASの特徴と選び方

トラウトワンASは、管理釣り場でスプーンやクランク、ミノーを使い分けるためのエリアトラウト用シリーズです。自然河川の流れを読むための長さよりも、ルアーを一定のレンジで動かすこと、ショートバイトを弾かずに乗せること、魚のサイズに合わせて主導権を取ることが選択の軸になります。

迷ったらSUL、軽量ルアー中心ならXUL

軽量スプーンやマイクロクランクを中心に、ついばむようなバイトを乗せたいならS60XULが候補です。幅広いルアーを使い、数釣りから大きめのトラウトまで対応したい場合は、S60SULやS63SULのようなSULクラスが基準になります。

5g前後のスプーンや大型魚を積極的に掛けたいなら、S60UL・S63ULなどのULクラスを選びます。ロッドのパワーは「硬いほど上位」という意味ではなく、使うルアーの重さと魚のサイズ、掛け方に合わせるものです。

ベイトモデルは手返しと操作性を重視する

ベイトタックルでエリアトラウトを楽しみたい場合は、幅広いルアーに対応するB60ULが基準になります。5gクラスのスプーンや大型プラグを遠投するなら、B66Lのような長めでパワーのあるモデルを検討します。ベイトリールの扱いに慣れていない場合は、ロッドだけでなく、投げるルアー重量とリールのブレーキ性能まで組み合わせて考えることが大切です。

シマノ トラウトワンの選び方を迷ったときの結論

  1. フィールドを決める。 自然河川ならNS、管理釣り場ならASを基本にする。
  2. 使うルアーを決める。 ミノー中心か、スプーン・クランク中心かで必要な調子とパワーが変わる。
  3. 長さとパワーを合わせる。 狭い場所や軽いルアーなら短め・弱め、開けた場所や重いルアーなら長め・強めを検討する。
  4. 継数とタックルを確認する。 釣り場まで歩くなら4ピース、ベイトを使うならリールとの組み合わせを確認する。

トラウトワンNSとASは、名前が似ていても得意なフィールドが違うシリーズです。まず釣り場を決め、その次にルアーの重量と釣り方を当てはめれば、品番の候補は自然に絞れます。購入前は、シマノ公式のトラウトワンNS製品情報またはトラウトワンAS製品情報で、最新のルアーウェイト、適合ライン、継数を確認してください。

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