
シマノの「ルアーマチック」は、名前だけを見ると1種類のロッドに思えますが、ソルトルアー・バス・トラウトの推奨モデルに分かれています。海で使うなら、まずソルトルアー推奨モデルを選び、そのうえで狙う魚、使うルアーの重さ、必要な飛距離に合う番手へ絞り込むことが大切です。
ソルトルアー向けでは、アジやメバルなど軽いルアーならS70UL・S76UL、港で幅広く使うならS80L、エギングやシーバスならS76ML・S86ML・S90ML、遠投や重いルアーならS96M・S90MH・S100MHが候補になります。番手の数字と硬さだけで決めず、適合ルアーウェイトも必ず確認しましょう。
シマノのルアーマチックとは?
ルアーマチックは、シマノがゲームフィッシングの入門用として展開するロッドシリーズです。公式ページでは、ソルトルアー推奨、バス推奨、トラウト推奨の3つに大別されています。同じ「ルアーマチック」でも対象とするフィールドが違うため、商品名の後半まで確認して選びます。
海の堤防やサーフでアジ、メバル、シーバス、タチウオ、アオリイカなどを狙うなら、この記事で中心に扱うソルトルアー推奨モデルが対象です。バスやトラウト用のモデルは、リールの種類や適合するルアーが異なるため、海の釣りの代用として名前だけで選ばないようにしましょう。
ソルトルアー推奨モデルは、ULからMHまでの硬さと、7フィートから10フィートまでの長さがそろっています。選択肢が多いぶん、最初に「何を投げるか」を決めておくと、候補を整理しやすくなります。
番手表記の読み方|S・長さ・硬さの意味
「S86ML」のような表記は、ロッドの種類、長さ、硬さを順に表しています。シマノ公式の説明に沿って読むと、スペック表を比較するときの基準がわかります。
- S:スピニングリール用です。Bで始まる場合はベイトリール用を表します。
- 数字:ロッドの長さです。86なら8フィート6インチ、90なら9フィートを意味します。
- 末尾のアルファベット:硬さです。一般にUL、L、ML、M、MHの順にパワーが上がります。
たとえばS76ULは、スピニング用・7フィート6インチ・ウルトラライトという意味です。S86MLなら、8フィート6インチのミディアムライトで、S76MLより長さを生かしたキャストを考えやすくなります。ただし、同じMLでも長さやルアーウェイトが違う場合があるため、記号だけでなく仕様表まで見てください。
ソルトルアー向けの番手一覧
シマノ公式のソルトルアー推奨モデルを、長さ・ルアーウェイト・主な用途で整理します。下表の数値は公式仕様の目安です。ルアー本体だけでなく、フックやスナップなどを含めた実際の仕掛けが適合範囲に収まるか、購入前に確認してください。
| 番手 | 全長 | ルアーウェイト | 向いている釣り方の目安 |
|---|---|---|---|
| S70UL | 7’0″・2.13m | 0.8〜12g | アジング・メバリングなどのライトゲーム |
| S76UL | 7’6″・2.29m | 0.8〜12g | 軽いルアーを使い、少し長さも欲しいライトゲーム |
| S80L | 8’0″・2.44m | 5〜24g | 港のシーバス・ロックフィッシュなど |
| S76ML | 7’6″・2.29m | 6〜32g | 取り回しを重視したエギング・シーバス |
| S86ML | 8’6″・2.59m | 6〜32g | エギング・シーバスで操作性と飛距離を両立 |
| S90ML | 9’0″・2.74m | 6〜32g | シーバスなどで長さを生かして探る |
| S96M | 9’6″・2.90m | 8〜42g | ショアジギングや遠投を重視 |
| S90MH | 9’0″・2.75m | 10〜52g | 重いルアーとパワーを優先 |
| S100MH | 10’0″・3.05m | 10〜52g | 長さと遠投性能を優先 |
同じシリーズでも、S70ULとS100MHでは想定するルアーの重さと釣り場が大きく異なります。「硬い番手ほど万能」とは限らないため、普段使うルアーがどの範囲に多いかを基準にしましょう。
釣り方別の選び方
アジング・メバリングはS70ULとS76UL
アジやメバルを軽いジグヘッド、ワーム、プラグで狙うなら、ソルトルアー推奨モデルのULクラスが候補です。S70ULとS76ULはいずれも公式のルアーウェイトが0.8〜12gで、違いの中心は長さにあります。
足元の操作性や短い距離での扱いやすさを重視するならS70UL、少し遠くへ投げたい、足場の高さに対応したいという場合はS76ULが選びやすいでしょう。常用するジグヘッドやプラグが0.8g未満の場合は、適合範囲の下限から外れるため、専用ロッドも含めて比較してください。
港で幅広く使うならS80L
S80Lは8フィートで、公式のルアーウェイトは5〜24gです。ULより重いルアーに対応しながら、MLほどのパワーを必要としない港の釣りで中間候補になります。シーバスやロックフィッシュなど、使うルアーが5〜24gに収まるなら検討しやすい番手です。
「軽いリグから少し重いプラグまで使いたい」という理由だけでS80Lを選ぶのではなく、実際に使うルアーの中心重量を確認してください。軽いルアーを多用するならUL、30g前後まで投げるならMLのほうが適合しやすくなります。
エギングやシーバスはS76ML・S86ML・S90ML
エギングやシーバスで6〜32gのルアーを使うなら、MLクラスが中心候補です。S76ML、S86ML、S90MLは適合ルアーウェイトが同じですが、長さによって取り回しと飛距離のバランスが変わります。
- S76ML:狭い場所や足元の操作性を優先したいとき。
- S86ML:操作性と飛距離をバランスよく取りたいとき。
- S90ML:広い場所で長さを生かして探りたいとき。
迷ったときは、釣り場の広さ、後ろの障害物、足場の高さを考えてください。長いほど遠投しやすい一方で、狭い場所では取り回しの負担になる場合があります。エギングとシーバスのどちらにも使うなら、使用するエギやプラグが6〜32gに収まるかを先に確認します。
8フィート6インチと6〜32gの範囲を軸に、エギングやシーバスを1本で始める候補を探すなら、次のモデルが比較対象になります。
もう少し長さを優先してシーバスや堤防の釣りを組み立てるなら、同じ6〜32gのS90MLも候補です。S86MLとの違いは硬さではなく、主に全長と仕舞寸法です。
遠投やショアジギングはS96M・S90MH・S100MH
メタルジグやプラグを遠くへ投げる釣りでは、MからMHのパワーと長さを検討します。S96Mはルアーウェイト8〜42g、S90MHとS100MHは10〜52gです。公式ページでは、S96Mはショアジギングの遠投、S90MHはパワーと操作性、S100MHはパワーと遠投性能を重視したモデルとして案内されています。
重いルアーを使うからといって、必ず最も硬い番手がよいとは限りません。メタルジグの中心重量、必要な飛距離、足場、魚を寄せる方向を整理し、適合ルアーウェイトの範囲を外さないモデルを選びましょう。S90MHとS100MHは適合範囲が同じなので、操作性を優先するか、長さを生かした遠投を優先するかで選び分けます。
ルアーマチックの仕様と購入前の確認点
センターカット2ピースで持ち運びやすい
ソルトルアー推奨モデルはセンターカット2ピースで、専用ケースが付属します。購入前は全長だけでなく、分割したあとの仕舞寸法も確認してください。たとえばS86MLの仕舞寸法は133.2cm、S100MHは156.8cmです。車載や自宅保管のスペースに収まるかを先に見ておくと、購入後の行き違いを減らせます。
ガイドやリールシートの仕様も確認する
公式ページでは、ソルトルアー推奨モデルの特徴としてFuji Oリングガイド、専用ケース、センターカット2ピース、アップロックのリールシートが案内されています。価格帯だけで上位機種と同じ性能だと判断せず、必要なルアーウェイトやラインが合うかを優先して選びましょう。
価格や販売状況は購入時点で確認する
シマノ公式ページに掲載されているソルトルアー推奨モデルの本体価格は、番手によって8,600円から11,900円(税別)です。販売店の価格、在庫、セット内容は変わる場合があるため、購入直前に販売ページと公式の仕様表を照合してください。
リールとラインはロッドの適合範囲に合わせる
スピニング用のS番手を選んだら、リールサイズとラインも釣り方に合わせます。ULクラスでは細いラインを使うライトゲーム、ML以上ではPEラインとリーダーを組み合わせるソルトルアーなど、用途によって必要な強さが変わります。ロッドの適合ラインを確認し、ルアー重量と合わせて無理のないセッティングにしてください。
まとめ
シマノのルアーマチックは、ソルトルアー・バス・トラウトの推奨モデルに分かれるシリーズです。海の釣りに使う場合は、ソルトルアー推奨モデルを選び、番手は対象魚だけでなく、使うルアーの重さと必要な飛距離から決めます。
アジング・メバリングはS70ULまたはS76UL、港で幅広く使うならS80L、エギングやシーバスはS76ML・S86ML・S90ML、遠投や重いルアーはS96M・S90MH・S100MHが目安です。最後に適合ルアーウェイト、ライン、仕舞寸法、釣り場の広さを確認すれば、候補を現実的に絞り込めます。
最新のラインアップや仕様は、購入前にシマノ公式のルアーマチック製品ページで確認してください。










