釣り好きなら、リールメンテナンスは欠かせませんよね。
リール用グリスは釣具店でしか買えないと思っていませんか?
実は、ホームセンターにも代用できるグリスがあります。
しかしホームセンターで購入できるグリスには、メリットやデメリットも。
この記事では、ホームセンターで購入できる代用品の種類と特徴、使う際の注意点やおすすめ商品、メーカー純正のグリスと比較した場合の違いと影響などを詳しく解説します。
これを読めば、あなたもリールメンテナンスのプロになれるかもしれません!
(今すぐ必要というわけではないなら、実績のあるシマノのグリスを実店舗より安いオンラインで買うのがベストだと思います↓↓)
リールメンテナンスの目的と方法
まず、なぜリールメンテナンスが必要なのか、その目的と方法を簡単に説明します。
リールメンテナンスの目的は、以下の3つです。
- リールの性能を維持する
- リールの寿命を延ばす
- リールの故障やトラブルを防ぐ
これらを達成するためには、定期的にリールを分解して清掃し、グリスやオイルを塗り直す必要があります。
グリスやオイルは、摩擦や錆びを防ぎ、滑らかな動作や耐久性を保つ役割を果たします。
しかし、使っているうちに汚れたり劣化したりするため、定期的に交換する必要があります。
一般的なリールメンテナンスの方法は以下の通りです。
- リールを分解する
- 各部品を布や綿棒で拭き取り、汚れや古いグリスやオイルを除去する
- 新しいグリスやオイルを適量塗布する
- リールを組み立てる
このとき、グリスやオイルの種類や塗り方に注意する必要があります。
リール用グリスの種類と特徴
リール用グリスには、主に2種類あります。
それはギアグリスとドラググリス。
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう。
ギアグリス
ギアグリスは、リールのギア部分に塗るグリス。
ギアは、ハンドルを回すときに力がかかる部分なので、摩擦や熱を発生させます。
そのため、ギアグリスは、耐摩耗性や耐熱性が高く、落ちにくい粘度が高いものが適しています。
ギアグリスは、ギアの歯の表面に均一に塗り、余分なものは拭き取ります。
塗りすぎると、動作が重くなったり、グリスが飛び散ったりする可能性があります。
ドラググリス
ドラググリスは、リールのドラグ部分に塗るグリス。
ドラグとは、魚が走ったときに糸を出す力のことで、ドラグを調整することで魚の引きに対応します。
ドラグ部分は水や汚れにさらされやすいので、ドラググリスは防水性や防錆性が高く、粘度が低いものが適しています。
ドラググリスは、ドラグワッシャーと呼ばれる円盤状の部品に塗ります。
塗りすぎると、ドラグが滑ったり、ワッシャーが変形したりする可能性がありますので注意。
リール用のグリスとオイル
ここまで、リール用グリスについて説明しましたが、実はリールメンテナンスにはオイルも必要。
オイルは主にベアリングなどに使います。
ベアリングとは、ハンドルやローターなどを回転させる部品で、滑らかさや静音性に影響します。
グリスに比べてオイルは粘度が低く流動性が高いため、ベアリング内部に浸透しやすく、回転をスムーズにします。
しかし、オイルは水や汚れに弱いため、定期的に塗布する必要があります。
オイルはベアリングの隙間から注入するか、ベアリングを分解して塗布します。
注入する場合は専用の注入器を使うと便利。
塗布する場合はベアリング内部の古いオイルを除去してから行います。
オイルも塗りすぎると逆効果なので注意しましょう。
ホームセンターで購入できる代用品のメリットとデメリット
ここまで見てきたように、リールメンテナンスには専用のグリスやオイルが必要です。
しかし、釣具店で買うのは面倒だったり高かったりする場合もありますよね。
そんなときに代用品となるのがホームセンターで購入できるグリスです。
それぞれのグリスの種類と特徴、メリットとデメリットを続けて書きます。
シリコングリス
シリコングリスは、シリコンオイルを主成分とするグリスで、耐熱性や耐水性が高いのが特徴。
ドラググリスとして使うことができますが、ギアグリスとしては不向きです。
シリコングリスのメリットは、以下の通りです。
- 水に強くドラグワッシャーの防水効果を高めることができる
- 熱に強くドラグワッシャーの変形や劣化を防ぐことができる
- 滑りやすくドラグの動作をスムーズにすることができる
シリコングリスのデメリットは、以下の通り。
- 摩擦係数が低く、ギアの歯には適さない
- 粘度が低く、流れやすいため、頻繁に塗り直す必要がある
- シリコンオイルが他の部品に付着すると、潤滑性や防錆性を低下させる可能性がある
リチウムグリス
リチウムグリスは、リチウム石鹸などを増ちょう剤とするグリスで、耐摩耗性や耐水性が高いのが特徴です。
ギアグリスとして使うことができますが、ドラググリスとしては不向き。
リチウムグリスのメリットは、以下の通りです。
- 摩擦係数が高く、ギアの歯にしっかりと付着する
- 粘度が高く、流れにくいため、長期間持続する
- 水に強く、ギアの錆びを防ぐことができる
また、リチウムグリスのデメリット以下の通り。
- 熱に弱く、高温で変質したり分離したりする可能性がある
- 滑りにくく、ドラグワッシャーには適さない
- リチウム石鹸が他の部品に付着すると、潤滑性や防錆性を低下させる可能性がある
モリブデングリス
モリブデングリスは、モリブデンジスルフィドを添加したグリスで、耐摩耗性や耐熱性が高いのが特徴です。
ギアグリスとして使うことができますが、ドラググリスとしては不向きです。
モリブデングリスのメリットは、以下の通りです。
- 摩擦係数が高く、ギアの歯にしっかりと付着する
- 粘度が高く、流れにくいため、長期間持続する
- 熱に強く、高温でも安定している
モリブデングリスのデメリットは、以下の通りです。
- 水に弱く、ギアの錆びを促進する可能性がある
- 滑りにくく、ドラグワッシャーには適さない
- モリブデンジスルフィドが他の部品に付着すると、潤滑性や防錆性を低下させる可能性がある
以上が、ホームセンターで購入できる代用品の種類と特徴、メリットとデメリットです。
次に、代用品を使う際の注意点とおすすめの商品を紹介します。
代用品を使う際の注意点とおすすめの商品
ホームセンターで購入できる代用品を使う場合は、以下の点に注意する必要があります。
ホームセンターで購入できるグリスは、メーカー純正のグリスやオイルと相性が悪い場合があります。
そのため、混ぜて使わないようにしましょう。
混ぜて使うと、グリスやオイルの性能が低下したり、変質したりする可能性があります。
また、リールの素材や仕様に合わない場合があります。
そのため、使用前に必ずリールの取扱説明書を確認しましょう。
樹脂への使用禁止など、注意事項が記載されている場合は従ってください。
ホームセンターで購入できるグリスはあくまでも代用品で、リールメンテナンスに慣れている人向けです。
初心者の場合は、メーカー純正のグリスやオイルを使うことをおすすめします。
メーカー純正のグリスやオイルは、リールに最適な性能や量が設定されています。
以上が、代用品を使う際の注意点とおすすめの商品です。
最後に、メーカー純正のグリスと比較した場合の違いと影響について見ていきましょう。
メーカー純正のグリスと比較した場合の違いと影響
ホームセンターで購入できる代用品は、メーカー純正のグリスと比較してどのような違いや影響があるのでしょうか?
ここでは、代用品の利用によって生じる可能性のあるリスクやメリットについて考えてみましょう。
まず、代用品の利用によって生じる可能性のあるリスクは、以下の通りです。
リールの性能や寿命が低下する
代用品は、メーカー純正のグリスと相性が悪い場合があります。
そのため、リールの動作が重くなったり、摩擦や熱が増えたり、錆びや劣化が進んだりする可能性があり、リールの性能や寿命を低下させる要因となります。
リールの保証が無効になる
代用品は、メーカーの推奨や禁止に反する場合があります。
そのため、リールに問題が発生したときに、メーカーの保証を受けられなくなる可能性があります。
これは、リールの修理や交換に費用がかかる結果となります。
次に、代用品の利用によって得られる可能性のあるメリットは、以下の通りです。
リールメンテナンスの費用や手間が節約できる
代用品は、メーカー純正のグリスよりも安価で入手しやすい場合があります。
そのため、リールメンテナンスにかかる費用や手間を節約できる可能性があります。
リールメンテナンスの自由度や楽しさが増す
ホームセンターで購入できるグリスは、メーカー純正のグリスと異なる特徴や効果を持つ場合があります。
そのため、リールメンテナンスにおいて自分好みのグリスを選んだり、試したりすることができ、メンテナンスの幅が広がります。
これらを踏まえて、自分の目的や状況に合わせてグリスを選ぶことが大切です。
まとめ
この記事では、リール用グリスの代用品はホームセンターで手に入るのか、というテーマで様々な角度からご紹介しました。
ぜひ、参考にしてみてください。
コメント