
オシアジガー インフィニティは、シマノが展開するスロージギング向けのベイトロッドです。先に結論を言うと、ジグをゆっくり動かし、フォールやロッド全体の曲がりを使って誘いたいならインフィニティ、ミドル〜ハイピッチの速い誘いを軸にするなら通常のオシアジガー(ベイト)が候補になります。
インフィニティは価格やシリーズ名だけで選ぶロッドではありません。使うジグの重量、水深、潮の速さ、誘い方を先に決め、その条件に合う番手を選ぶことが大切です。
オシアジガー インフィニティとは?
この記事でいうオシアジガー インフィニティは、シマノ公式が「スロージギング」の製品カテゴリーで案内するベイトロッドです。公式ページでは3代目のモデルとして、ジグを意のままに操るジャーク性能と、アングラーの負担を抑える操作性を主な方向性にしています。
設計の中心は、細身のスローテーパーと、ティップからベリー、グリップ周辺まで荷重がつながる曲がりです。硬い部分だけでジグを弾くのではなく、ロッド全体に負荷を分散して反発力を生むため、スロー系の誘いやフォールの変化を組み立てやすい性格と考えられます。
現行のラインナップは近海の軽量ジグから深海用の重量級まで広く、B65-0の40〜130gからB61-10の300〜1200gまで設定されています。モデルによって狙う水深や対象魚が変わるので、「インフィニティならどれでも同じ」と考えず、番手ごとに確認してください。
シマノ公式のオシアジガー ∞(インフィニティ)製品ページでは、搭載技術や番手別の用途、スペック表を確認できます。
主な特徴はスロージギングの操作性と負荷分散
スローテーパーでロッド全体を使う
インフィニティは、スローテーパーで曲がりの支点を手元側へ寄せ、少ないモーションでもブランクス全体を働かせる設計です。これにより、ジグを跳ね上げる動作だけでなく、フォールへ移るときの姿勢や速度も調整しやすくなります。
ただし、「柔らかいロッドなら何でもスロージギング向き」という意味ではありません。適合ジグの範囲、PEライン、最大ドラグ、船の流し方が合って初めて、ロッドの曲がりを釣りに生かせます。
スパイラルXコアとハイパワーXでブランクスを補強
スパイラルXコアは、曲げ・ネジレ・つぶれなどの方向に対する強度を高めるシマノ独自の基本構造です。ハイパワーXはカーボンテープをX状に締め、ジャークやファイト時のネジレを抑える構造です。
インフィニティでは、曲がることと、意図した方向へ力を伝えることの両立を狙っています。搭載技術の名称だけで強さを判断せず、実際には番手ごとの適合ジグと最大ドラグを確認してください。
握りやすさと感度にも配慮
新開発のフルホールディングシートRは、リールとの組み合わせや握り方まで検証したリールシートです。細くコンパクトな形状、大型化されたトリガー、底面がフラットなショートコルクグリップによって、キープジャーク時の手の収まりを高めています。
リアグリップには軽量・中空・薄肉のカーボン素材を採用しています。水中の変化を感じ取りやすい方向の設計ですが、感度の感じ方はリール、ライン、船の揺れ、潮流でも変わるため、個人の実釣結果として断定しないようにします。
通常モデルとの違いを比較
ここでいう「通常モデル」は、シマノ公式のオシアジガー(ベイト)を指します。インフィニティの下位互換という意味ではなく、得意なジャークの方向が異なる別系統のロッドです。
| 比較項目 | オシアジガー ∞(インフィニティ) | オシアジガー(ベイト) |
|---|---|---|
| 主な釣り | スロージギング | ミドル〜ハイピッチのジギング |
| ブランクスの方向性 | 細身・スローテーパー。全身を曲げてジグを操る | ファストテーパー・高弾性。レスポンスと速い操作を重視 |
| 長さ | 6フィート5インチ、6フィート3インチ、6フィート1インチ | 5フィート10インチで統一 |
| 現行番手の目安 | B65-0〜B61-10、ジグ40〜1200g | B510-2〜B510-6、ジグは各モデルのMAX180〜380g |
| 選びやすい人 | フォール、低速の誘い、ジグの姿勢変化を重視する人 | 速い誘い、青物のハイピッチ、短いロッドでテンポを作りたい人 |
通常モデルの公式製品ページでは、ブリ・ヒラマサ・カンパチ・マグロ類などを対象にした速い誘いと、B510-2〜B510-6の仕様が説明されています。
つまり、インフィニティと通常モデルの違いは、単純な「どちらが上か」ではありません。フォールを含むスローな操作を主役にするか、速いジャークとレスポンスを主役にするかで選ぶ道具です。
番手別のラインナップと適合ジグ
番手は、まず使うジグの中心重量が適合範囲の中に入るかで絞ります。公式ページに記載された主な目安を、軽い順に並べると次のとおりです。
| 番手 | ジグウェイト | 公式説明から見た用途 |
|---|---|---|
| B65-0 | 40〜130g | 近海のライトな釣り。速い誘いは水深40m前後、遅い誘いは80m超までが目安 |
| B65-1 | 80〜180g | 青物、タチウオ、マダイ、根魚などを狙うライト〜中量級 |
| B65-2 | 100〜230g | 近海の幅広い釣り。青物からタチウオ・根魚まで対応 |
| B65-3 | 120〜280g | 近海から中深海までをカバーするシリーズの中核 |
| B63-4 | 140〜350g | 激流エリアや中深海など、近海からディープレンジまで |
| B63-5 | 160〜430g | 大型魚や深場。ブリ、ヒラマサ、カンパチ、中深海の魚を想定 |
| B63-6 | 180〜500g | 大物、遠征、速い潮、中深海の重量級 |
| B61-7 | 200〜600g | 本格的な遠征・深場。深い水深でもジグを操作するパワー帯 |
| B61-8 | 230〜750g | 遠征や深場の大型魚、速い誘いと遅い誘いの両方 |
| B61-9 | 260〜900g | 水深300m級から700m級までを想定した深海攻略 |
| B61-10 | 300〜1200g | シリーズ最強の重量級。深海の大型ターゲット向け |
この表の水深や対象魚はシマノ公式の用途説明を要約した目安です。潮流、船の流し方、ジグ形状、ラインの太さで必要なロッドパワーは変わります。特に「上限まで投げられる」という意味ではなく、適合値は強度保証ではない点に注意してください。
オシアジガー インフィニティの選び方
1. 使うジグの中心重量を決める
最初に、船で実際によく使うジグの重量帯を確認します。たとえば100〜180gが中心ならB65-1、120〜280gまで広げるならB65-3、200〜350gを中心に深場へ行くならB63-4が比較対象になります。下限と上限の数字だけでなく、中心重量でロッドが働くかを考えます。
2. 水深と潮流から余裕を決める
同じジグ重量でも、深場や速い潮ではジグを動かす抵抗が増えます。水深が深い、ドテラ流しでラインが大きく出る、潮が速い、といった条件が重なるほど、軽い番手に無理をさせず一段強い候補を見ます。ただし重い番手ほど扱いやすいとは限らないため、船宿や船長が指定する標準ウェイトも確認してください。
3. 誘い方と対象魚を照合する
遅い誘いでフォールを長く見せるならインフィニティの設計意図に合います。青物を速いピッチで追わせる、ショートストロークでテンポよく探る、反発の速さを優先するなら、通常のオシアジガー(ベイト)も比較対象です。
リールは、シマノ公式がインフィニティの組み合わせ例として挙げるオシアコンクエスト200〜300番、オシアジガー1000〜4000番などを参考にしつつ、番手、PE号数、必要な糸巻き量を照合します。ロッドだけを先に決めず、手持ちのリールと船の水深に組み合わせて確認するのが安全です。
インフィニティが向かないケースと注意点
速い誘いが中心なら通常モデルも候補
インフィニティでも速い誘いはできますが、速いジャークのレスポンスを最優先するなら、最初から通常モデルのファストテーパーを比較した方が迷いません。5フィート10インチの長さを生かして、同じリズムで番手を持ち替えたい場合も通常モデルに明確な理由があります。
モーティブは通常モデルではなくロングロッド系
「インフィニティ」と検索すると、オシアジガー ∞ モーティブも候補に出てきます。モーティブはインフィニティの通常モデルという位置づけではなく、長いレングスでフォールや多彩なジグアクションを狙う別ラインです。ロングロッドの操作感を求める場合だけ、モーティブの公式製品ページを確認してください。
最大ドラグと角度を超えない
シマノ公式のスペック表には、番手ごとの最大ドラグと最大ドラグ角度が記載されています。最大ドラグは糸に対する張力の値であり、適合ジグウェイトやPEラインの数字も強度を保証するものではありません。記載値や角度を超えたり、ドラグが著しく速く出たりすると破損の原因になるため、取扱説明書とメーカー注意書きを優先してください。
まとめ:釣り方に合う番手を選ぶ
オシアジガー インフィニティは、スロージギングでジグのフォールや曲がりを生かし、少ない力で操作することを狙ったベイトロッドです。通常のオシアジガー(ベイト)は、ファストテーパーと高弾性を生かしたミドル〜ハイピッチの速い誘いが得意です。
- スローな誘いとフォールを重視するならインフィニティ
- 速いジャークとレスポンスを重視するなら通常モデル
- 番手はジグ重量、水深、潮流、対象魚の順に絞る
- 適合ジグ、PE、最大ドラグ、角度は公式の注意書きと取扱説明書で確認する
迷ったときは、まず船で使うジグの中心重量を一つ決め、B65-1・B65-2・B65-3のように近い番手を比較してください。釣り方とタックル全体が決まれば、インフィニティの中で必要以上に重い番手を選ぶリスクも減らせます。


