釣りというと、魚に餌やルアーを食べさせて釣り針にかけるのが一般的ですが、中には魚の体に直接釣り針を引っ掛けて釣り上げる「引っ掛け釣り」という方法があります。
この引っ掛け釣りは、多くの場所で禁止されていることをご存知でしょうか?なぜ引っ掛け釣りが禁止なのか、その理由と背景について解説します。
引っ掛け釣りとは?
引っ掛け釣りとは、魚の口ではなく、体や尾などに釣り針を引っ掛けて採捕する漁法です。引っ掛け釣りに使われる釣り具は、通常の釣り針よりも大きくて鋭いものが多いです。
複数の釣り針を連結したギャング仕掛けなどがあります。引っ掛け釣りの対象となる魚は、サケやコノシロ、ボラ、カワハギなどですね。
引っ掛け釣りが禁止されている理由
引っ掛け釣りが多くの場所で禁止されている理由は、主に以下の2つです。
- そもそも釣りではないので許可されていない
- 傷ついた魚が売り物にならない
まず、引掛け釣りが釣りとみなされていない点について。引掛け釣りは、厳密には釣りではありません。かぎを用いた漁とみなされます。
かぎとは、ウニなどを取るために、大きなフックを沈めて引っ掛ける方法の漁のこと。そのため、一般人が行う釣り(遊漁)に使用して良い道具には含まれず、禁止されているというわけです。
また実際に起きている問題として、引っ掛け釣りによって傷ついた魚が漁業関係者に損害を与えているという点も挙げられます。
引っ掛け釣りは、採集できなかった魚も傷ついてしまい、そういった傷ついた魚は売ることができません。
ジグやエギ、ヤエンは引っ掛け釣りではない?
引っ掛け釣りが禁止されていることを知っている人でも、「ジグやエギ、ヤエンなどは引っ掛け釣りではないのか?」と疑問に思う人もいるかもしれません。
これらの釣り具は、魚の口ではなく体にかかることも多いからです。しかし、これらの釣り具は引っ掛け釣りとは異なる点があります。
ジグやエギはルアーの一種であり、魚を誘って餌やルアーを食べさせて釣る「釣り」に該当します。これらのルアーは魚の好む色や形や動きで魚を誘引し、口からかかることもあります。
ヤエンも、餌を使ってイカを寄せているので釣りとみなされます。
まとめ
引っ掛け釣りは、多くの地域で禁止されています。またジグやエギ、ヤエンなどは引っ掛け釣りと似ていますが、異なります。釣りをする際は、許可されている釣り具や釣り方で楽しみましょう。
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