
アラバマリグを自作するなら、中心の接続部に複数のワイヤーアームを集め、各アームの先端にルアーを取り付けられる金具を作るのが基本です。大切なのは、アームの本数を増やすことよりも、長さと開きをそろえ、接続部に無理な力がかからない形に整えることです。
この記事では、アラバマリグ自作に必要な材料、組み立て手順、完成後のチェックポイントを順番に解説します。ワイヤーの太さや金具の強度は、使用するルアーとタックル、各部品の表示を基準に決めてください。
アラバマリグ自作の基本構造
アラバマリグは、中心の接続部から複数のアームが放射状に伸びる仕掛けです。中心にはスイベルやリングを使い、アームの先端にはスナップ、スプリットリング、スイベルなどを組み合わせてルアーの接続部を作ります。
アームの本数や長さに決まった一つの形があるわけではありません。使うルアーの大きさ、絡みやすさ、仕掛け全体の重さを考え、無理なく扱える構成から始めると調整しやすくなります。複数のフックを付ける場合は、釣り場の規則を先に確認してください。
必要な材料と工具
自作に使う部材は、次のように役割ごとにそろえます。具体的な太さやサイズは、対象魚やルアー、使用するタックル、部品の強度表示に合わせて選びます。
- ワイヤー:アームの本体。曲げ加工ができ、使用条件に合うステンレス系のもの
- 中心接続用の金具:スイベル、三つまたスイベル、リングなど。アームをまとめられる形状を選ぶ
- 先端用の金具:スプリットリング、スナップ、スイベルなど。ルアー交換の方法に合わせる
- 保護用の部材:ビーズやチューブなど。金属同士の接触やワイヤー端の露出を抑えるために使う
- 工具:ラジオペンチ、丸ペンチ、ニッパー、定規。切断面を整えるヤスリもあると便利
ワイヤーを切ったり曲げたりするときは、切断片が飛ばないように保護メガネを使い、作業台の上を整理しておきます。部材に少しでも亀裂や変形がある場合は、そのまま組み込まないでください。
アラバマリグの作り方
- 完成形を決める:中心部、アームの本数、先端の接続方法を決めます。最初から複雑にせず、左右のアームが干渉しない配置を紙の上で確認します。
- ワイヤーを切り分ける:必要な長さをそろえて切ります。曲げてアイを作る分の余りを見込み、切断後に長さがばらつかないように並べて確認します。
- 片側にアイを作る:丸ペンチでワイヤーの端を輪にします。輪の大きさをそろえ、閉じた部分に隙間や鋭いバリが残らないように整えます。
- 中心部へアームを固定する:作ったアイを中心のスイベルやリングへ通し、アームが同じ方向へ開くように配置します。締め付ける部分はペンチで均等に整え、ワイヤーを急に折り曲げないようにします。
- 先端の接続部を作る:反対側にもアイを作り、スナップやスプリットリングを取り付けます。ルアーを付けた状態で隣のアームとぶつからないか、金具が自由に動くかを確認します。
- 全体を整える:アームの長さ、角度、中心からの開き方を見比べます。左右差が大きければ、無理にねじらず一度外して曲げ直します。
ワイヤーを強く何度も曲げ直すと、その部分に負担が集中します。形を直す回数が増えた部材は再利用せず、新しいワイヤーで作り直すほうが安全です。
失敗しやすいポイントと対策
アームの長さや角度がそろわない
長さが違うとルアー同士が近づきやすく、キャストや回収時に絡みの原因になります。ワイヤーを切る前に基準となる長さを決め、切り出した部材を重ねて確認してから曲げると差を抑えられます。
中心部やアイが緩む
ワイヤーを通しただけで終わらせず、アイの閉じ方と中心部の固定状態を確認します。指で軽く動かしたときに金具だけが外れたり、ワイヤーが抜けたりするなら使用しません。部品側の変形が原因なら、金具も交換します。
アームやラインが絡む
アームを長くしたり本数を増やしたりすると、ルアーの動きが広がる一方で絡みやすくなります。絡みが続くときは、アームの長さや開き、ルアーの組み合わせを一度に一つずつ見直します。
仕掛けが重くなりすぎる
ルアー、金具、ワイヤーの合計重量は、ロッドやラインなどタックルの使用条件に合わせます。自作だからと部材を追加し続けず、必要な動きと扱いやすさを基準に構成を絞ることが大切です。
使う前の安全・ルール確認
完成したら、次の項目を確認します。
- ワイヤーの切断面、曲げ部、アイの内側にバリや亀裂がない
- 中心部、スイベル、スプリットリング、スナップに開きや変形がない
- アーム同士やルアーが過度に干渉せず、金具が必要な範囲で動く
- 仕掛け全体の重量がタックルの使用条件を超えていない
- 使う場所で認められている仕掛け、漁具漁法、フック数になっている
日本の遊漁では、法律や都道府県の漁業調整規則、管理者の遊漁規則によって、使用できる漁具・漁法や禁止事項が定められている場合があります。海や河川、管理釣り場など、釣り場ごとの案内を確認してから使用してください。詳しくは水産庁「遊漁・海面利用の基本的ルール」も確認できます。
また、初めて使うときは周囲に人や障害物がない場所で、足元の安全を確保して仕掛けの動きを短時間確認します。異音、金具の開き、ワイヤーの変形があれば、その場で使用を止めて原因を確認してください。
まとめ
アラバマリグの自作は、中心の接続部にワイヤーアームを集め、先端にルアー接続部を作る手順で進められます。作業では、アームの長さと開きをそろえること、ワイヤーのバリや金具の緩みを残さないことが重要です。
完成後は、仕掛け全体の重さとタックルの適合、釣り場のルールを確認してから使いましょう。最初は構成をシンプルにして、絡みやすさや接続部の状態を見ながら必要な範囲で調整すると、無理のない自作につながります。


