
17エクスセンスDCは、PEラインを使うベイトシーバスのキャストを想定したシマノのベイトキャスティングリールです。XG RIGHTとXG LEFTの2モデルがあり、4×8 DCエクスセンスチューンでラインの種類やキャスト条件に合わせてブレーキを調整できます。
結論から言うと、17エクスセンスDCは、PEラインの遠投とキャスト時のトラブル抑制を重視する人が検討しやすいモデルです。ただし、DCブレーキだけでバックラッシュがなくなるわけではありません。ラインの巻き量、ルアー、風、サミングを含めて設定する必要があります。
この記事では、シマノ公式の取扱説明書と製品情報をもとに、17エクスセンスDCのスペック、4×8 DCのモード、PEラインでの初期設定、キャストとメンテナンスの注意点を整理します。個人の実測飛距離や使用感は扱いません。
17エクスセンスDCとは?
17エクスセンスDCは、商品名に「17」と付くモデルとして流通しているエクスセンスDCです。シーバス用のベイトリールを検討するときに検索結果で22エクスセンスDCや20エクスセンスDC SSも混ざりやすいため、年式だけでなく商品コードまで照合するのが安全です。
17モデルのラインナップは、右ハンドルのXG RIGHTと左ハンドルのXG LEFTです。どちらもギア比や糸巻量などの主要スペックは共通で、違いはハンドルの左右です。右手・左手のどちらで巻くか、キャスト後にロッドを持ち替えるかで選びます。
17エクスセンスDCの特徴は、PEライン用の標準モードと追い風遠投モードを含む4×8 DCエクスセンスチューンです。内部ダイヤルでラインや条件に合わせたモードを選び、外部ダイヤルでブレーキ力を8段階に調整します。
17エクスセンスDCのスペック
17エクスセンスDCの仕様は、右・左ハンドルで共通です。購入時は商品名に「エクスセンスDC」と書かれているだけで判断せず、17モデルの商品コードまで確認してください。
| 項目 | XG RIGHT | XG LEFT |
|---|---|---|
| ギア比 | 7.8 | 7.8 |
| 最大ドラグ力 | 4.5kg | 4.5kg |
| 自重 | 225g | 225g |
| スプール寸法 | 径37mm・幅19mm | 径37mm・幅19mm |
| PE糸巻量 | 1号-300m 1.5号-200m 2号-150m |
1号-300m 1.5号-200m 2号-150m |
| フロロ糸巻量 | 12lb-100m 14lb-85m 16lb-75m |
12lb-100m 14lb-85m 16lb-75m |
| 最大巻上長 | 91cm/ハンドル1回転 | 91cm/ハンドル1回転 |
| ハンドル長 | 45mm | 45mm |
| ベアリング | 10個/1ローラー | 10個/1ローラー |
PEラインは1号を300m、1.5号を200m、2号を150m巻ける仕様です。実際にはスプール外径から1mmの位置までが推奨糸巻量なので、ラインを巻きすぎないようにします。糸巻き量が少なすぎる場合もDCブレーキの効き方に影響するため、説明書の目安と照合してください。
17エクスセンスDCの公式掲載商品コードは、XG RIGHTが037350、XG LEFTが037367です。中古品や長期在庫を購入するときは、ハンドル方向と商品コードの両方を確認しましょう。詳しい掲載情報は、シマノカスタマーセンターの製品・取扱説明書一覧で確認できます。
4×8 DCエクスセンスチューンの特徴
4×8 DCエクスセンスチューンは、内部のモードダイヤル4種類と、外部のブレーキダイヤル8段階を組み合わせる仕組みです。まずラインの種類と風の条件に合うモードを選び、その後に外部ダイヤルで強さを調整します。
| モード | 用途の目安 |
|---|---|
| XP | PEラインの追い風遠投。強い横風・向かい風や不慣れな状態ではトラブルに注意 |
| P | PEラインの標準モード |
| N | ナイロンラインの標準モード |
| F | フロロカーボンラインの標準モード |
PEラインで通常のキャストを始めるなら、まずPモードを基準にします。XPはPEラインの追い風遠投を想定したモードなので、向かい風や横風で最初から選ぶ設定ではありません。条件が変わったらモードを固定せず、キャストの状態を確認します。
外部ダイヤルはMINからMAXまで8段階です。説明書では、軽くて飛びにくいルアーほど強く、重くて飛びやすいルアーほど弱くするのが基本とされています。初めて使うときはMAXから始め、問題がなければ1段階ずつ弱めると、設定変更の影響を確認しやすくなります。
DCブレーキはスプール回転を制御する機能ですが、バックラッシュを完全になくす機能ではありません。ラインの巻き量、ルアーの空気抵抗、ロッド、風向き、キャストの強さで適した設定は変わります。着水前のサミングも残しておきましょう。
17エクスセンスDCの使い方|PEラインの初期設定
1. ハンドル方向とラインを決める
右手で巻くならXG RIGHT、左手で巻くならXG LEFTを基準にします。左右でギア比や糸巻量は変わらないため、普段のロッド操作と持ち替えの有無で選ぶと迷いにくくなります。
PEラインを使う場合は、スプールに滑り止めになる下巻きを用意してから巻きます。PEラインを直接巻くと、スプール上でラインが空転する可能性があるためです。糸はスプール外径から1mm程度の位置まで、適度なテンションで巻きます。
2. 内部モードをPに合わせる
PEラインの通常使用ではPモードを選びます。追い風で空気抵抗の小さいルアーを遠投したい場合にXPを検討し、ナイロンやフロロカーボンを使う場合はN・Fへ切り替えます。内部ダイヤルを操作するときは、説明書のサイドプレートの開け方に従ってください。
3. 外部ブレーキはMAXから始める
外部ダイヤルは最初にMAXへ合わせます。短い距離からキャストしてラインが浮かないことを確認し、問題がなければ1段階ずつ弱めます。いきなり複数段階を変えると、ルアーや風の変化と設定変更の影響を分けにくくなります。
4. メカニカルブレーキとクラッチを正しく扱う
17エクスセンスDCの取扱説明書では、メカニカルブレーキは初期状態で適切な設定になっているため調整不要と案内されています。まずはメカニカルブレーキをむやみに締め込まず、内部モードと外部ダイヤルを説明書どおりに合わせます。
キャスト中はクラッチを切り、ルアーが着水してからクラッチを戻します。キャスト中にハンドルを回してクラッチを戻すと、ギアの破損につながるおそれがあるため避けてください。
使用後のメンテナンスとキャスト時の注意点
海水や汽水域で使った後は、竿に付けたままにせず、リールを外して手入れします。17エクスセンスDCの取扱説明書に沿った基本手順は次のとおりです。
- ドラグを締めてから、リールを竿から外す。
- ハンドルやクラッチを動かしながら、真水で1〜2分ほど洗う。
- スプールを外して洗った場合は、水分と汚れを拭き取ってから戻す。
- ハンドルやクラッチを動かして水を切り、ドラグを緩めて日陰で乾燥させる。
- 乾燥後、説明書に示された箇所へ純正オイルを少量だけ注す。
本体を水没させたり、温水や溶剤を使ったりするのは避けます。ドラグ部にはオイルを付けないでください。砂や泥が付いた状態で強くこすると傷や内部侵入の原因になるため、汚れがひどい場合は無理に分解せず、販売店やメーカーの修理窓口へ相談します。
詳しい洗浄・注油・分解の手順は、シマノ公式の17エクスセンスDC取扱説明書を確認してください。説明書には、PEラインの糸巻き、サイドプレートの開閉、キャスト中のクラッチ操作についても記載されています。
17エクスセンスDCが向く人・購入前の確認点
向いている人
- PEラインを使うベイトシーバスのキャストを組み立てたい人
- ラインの種類や風に合わせて、ブレーキモードを細かく選びたい人
- 最大巻上長91cmのXGで、ルアー回収や糸ふけ処理を重視する人
- 右・左ハンドルのどちらかを普段の操作に合わせて選べる人
注意したい点
- 自重225gのため、軽さだけを最優先する場合はタックル全体で確認する
- 37mm径スプールとPE糸巻量から、極端に軽いルアー専用機とは考えにくい
- DC搭載でも、着水前のサミングと風に合わせた設定変更は必要
- 17モデルは現行品と仕様や部品対応が異なるため、商品コードと説明書を照合する
中古や長期在庫を選ぶ場合は、スプールエッジの傷、ハンドルのガタ、クラッチの作動、DCブレーキの動作、付属品、保証や修理受付の条件を確認します。販売価格や在庫は変動するので、掲載時点の情報だけで決めず、購入前に販売店へ確認してください。
まとめ|17エクスセンスDCは設定と手入れまで確認して選ぶ
17エクスセンスDCは、XG RIGHTとXG LEFTから選べるPEライン対応のベイトキャスティングリールです。ギア比7.8、最大巻上長91cm、自重225g、PE1号300mの糸巻量を備え、4×8 DCエクスセンスチューンでXP・P・N・Fのモードと8段階のブレーキ力を組み合わせます。
使い始めは、PEラインならPモード、外部ブレーキはMAXから始め、短い距離で確認しながら調整します。キャスト中はクラッチを戻さず、使用後は真水で洗って陰干しし、ドラグ部へオイルを付けないことも重要です。
実際の飛距離や扱いやすさは、ルアー、ライン、ロッド、風、操作で変わります。17エクスセンスDCを選ぶときは、スペックの数字だけでなく、商品コード、ハンドル方向、使用するライン、購入後の手入れまで確認してください。


