24メタニウムDCのインプレ|旧モデルとの違いとおすすめの使い方

湖畔のタックルに置いた無印のロープロベイトリール

24メタニウムDCは、シマノのベイトリール「メタニウムDC」を9年ぶりにモデルチェンジした2024年モデルです。低慣性のMGLスプールIII、DCブレーキのNEW I-DC5、金属一体成型のコアソリッドボディを採用しています。

結論から言うと、24メタニウムDCは、幅広いルアーを1台で扱いながら、ラインや風に合わせて外側からブレーキを調整したい人に向くリールです。旧モデルの15メタニウムDCと比べると、ノーマル系で190gから175gへ軽くなり、スプール幅も34/22mmから34/19mmへ変わりました。

この記事のインプレは、実機を使った個人の感想や飛距離測定ではありません。シマノ公式の製品ページと取扱説明書をもとに、24メタニウムDCのスペック、旧モデルとの差、ギア比別の使い方を整理します。

24メタニウムDCはどんなリール?

24メタニウムDCは、バス釣りを中心としたルアーキャスティング向けのロープロファイルベイトリールです。製品ページでは、軽い立ち上がりと伸びのバランスを狙ったMGLスプールIII、スプール回転を検知してブレーキを制御するDCブレーキ、巻き上げを支えるマイクロモジュールギアなどが特徴として案内されています。

ラインナップは70 RIGHT、71 LEFT、70HG RIGHT、71HG LEFT、70XG RIGHT、71XG LEFTの6品番です。数字はスプールサイズ、RIGHTとLEFTはハンドルの左右、HGとXGはギア比の違いを表します。同じ「24メタニウムDC」でも、利き手だけでなく巻き上げ速度が異なるため、購入時は品番まで確認しましょう。

なお、公式ページには日本国外への販売や転売に関する注意書きもあります。海外向けの仕様や保証を想定せず、日本国内向けの製品情報と販売条件を確認して選ぶことが大切です。

24メタニウムDCのスペックを比較

24メタニウムDCの基本仕様は次のとおりです。70と71、HGとXGで自重・ハンドル長・最大巻上長が変わりますが、スプール寸法とナイロン糸巻量は共通です。

品番 ギア比 最大巻上長 自重 ハンドル長
70 RIGHT 6.2 66cm 175g 42mm
71 LEFT 6.2 66cm 175g 42mm
70HG RIGHT 7.1 76cm 175g 42mm
71HG LEFT 7.1 76cm 175g 42mm
70XG RIGHT 8.1 86cm 180g 45mm
71XG LEFT 8.1 86cm 180g 45mm

共通仕様は、最大ドラグ力5kg、スプール径34mm・幅19mm、ナイロン12lb-100m・14lb-90m・16lb-80m・20lb-65m、ベアリング10個・ローラー1個です。公式掲載価格は6万2,000円(税別)ですが、価格や在庫は変わるため、購入時に販売店と公式情報を確認してください。

右巻きは70、70HG、70XG、左巻きは71、71HG、71XGです。商品コードは70 RIGHTが046604、71 LEFTが046611、70HG RIGHTが046628、71HG LEFTが046635、70XG RIGHTが046642、71XG LEFTが046659です。通販の商品名だけで判断せず、コードとハンドル方向を照合しましょう。

15メタニウムDCとの違い

旧モデルとの比較では、前作として流通量の多い15メタニウムDCを見ると変更点が整理しやすくなります。15メタニウムDCも右・左、HG、XGの6品番でしたが、仕様の数値とブレーキ調整の操作方法が変わっています。

比較項目 24メタニウムDC 15メタニウムDC
ノーマル系の自重 175g 190g
XGの自重 180g 195g
スプール寸法 34mm径・19mm幅 34mm径・22mm幅
ナイロン糸巻量 12lb-100mなど 12lb-120mなど
HGのギア比・巻上長 7.1・76cm 7.4・79cm
XGのギア比・巻上長 8.1・86cm 8.5・91cm

軽量化とナロースプールが大きな変更点

24メタニウムDCは、ノーマルとHGが175g、XGが180gです。15メタニウムDCはノーマルとHGが190g、XGが195gなので、同じギア区分で15g軽くなっています。ロッドとリールを合わせたタックルの重量を抑えたい場合は、数値上の差が買い替え理由になります。

スプールは直径34mmを維持しながら、幅が22mmから19mmになりました。糸巻量も12lb-120mなどから12lb-100mなどへ変わっているため、太いラインを長く巻く使い方では容量を確認してください。低慣性化やキャスト特性は、ロッド、ルアー、ライン、ブレーキ設定でも変わるため、スプール幅だけで飛距離を断定することはできません。

ギア比は24モデルのほうが少し落ち着いた設定

ノーマルは15モデルも24モデルもギア比6.2・最大巻上長66cmで共通です。一方、HGは7.4・79cmから7.1・76cm、XGは8.5・91cmから8.1・86cmになりました。旧モデルより速さだけを追求した設定ではなく、24モデルでは軽量化と新しいボディ・スプールを含めた全体のバランスで選ぶ形です。

ブレーキ調整を外側だけで完結しやすくなった

15メタニウムDCはI-DC5を搭載し、ラインの種類を内部ダイヤル、ブレーキ力を外部ダイヤルで選ぶ方式でした。24メタニウムDCは新型の調整ダイヤルユニットを採用し、ライン3モードと5段階のブレーキ力を外側から操作できます。サイドプレートを開けずに調整できるため、ルアーや風が変わったときの再設定がしやすい構成です。

24メタニウムDCのインプレを仕様から整理

MGLスプールIIIは軽い立ち上がりを狙った設計

シマノはMGLスプールIIIについて、従来を上回る低慣性化と軽やかな立ち上がり、伸びのあるキャストフィールを説明しています。24メタニウムDCでは34mm径・19mm幅のスプールを採用し、幅広いウエイトのルアーに対応するバーサタイル性を狙っています。

これは「どのルアーでも同じ距離が出る」という意味ではありません。ルアー重量、ラインの巻き量、ロッドの反発、風、サミングで結果は変わります。公式仕様から見ると、軽量ルアーだけに特化した機種ではなく、巻き物から撃ち物まで1台で組み立てたい人が検討しやすいスプールです。

NEW I-DC5はラインとブレーキ力を組み合わせる

24メタニウムDCのDCブレーキは、モードダイヤルでラインの種類を選び、ブレーキダイヤルでMINからMAXまで5段階を設定します。取扱説明書では、Fはフロロ、Nはナイロン、PはPEを意味すると説明されています。まず使うラインに合うモードを選び、キャストの失速や向かい風が気になるときはブレーキ力を強めるのが基本です。

DCブレーキはバックラッシュのリスクを抑える補助になりますが、クラッチ操作やサミングが不要になるわけではありません。強い向かい風、軽いルアー、少ない糸巻き量など条件が変われば、ブレーキの再調整が必要です。ここは実測レビューではなく、機能から判断できる使い方として押さえてください。

コアソリッドボディは剛性とコンパクトさを狙う

24メタニウムDCは、DC搭載機では初めてコアソリッドボディを採用したと公式に案内されています。メインフレームとレベルワインドプロテクターを金属で一体成型し、高い剛性とコンパクトなサイズを両立する考え方です。

さらにマイクロモジュールギアとXシップで、滑らかで負荷に強い巻き上げを目指しています。実際の巻き感は個体差やグリス状態でも変わるため、ここでも「必ずシルキー」と断定せず、購入時にハンドルのガタつきや異音を確認する視点として活用しましょう。

ギア比別におすすめの使い方

ノーマルの70・71は巻き物と一定速度のリトリーブ

70 RIGHTと71 LEFTはギア比6.2、最大巻上長66cmです。クランクベイトやスピナーベイトなど、一定速度で巻き続ける釣りを基準に選びやすい設定です。回収速度よりも、ルアーを同じ速度で通すことや、巻き始めの操作を落ち着かせたい場合に向きます。

右巻きと左巻きは性能差ではなく操作する手の違いです。ロッドを持ち替えずに巻きたいか、利き手でキャスト後の操作をしたいかを基準に、70と71を選びましょう。

HGの70HG・71HGはラインスラック回収と手返し

HGはギア比7.1、最大巻上長76cmです。ルアーを回収する時間を短くしたい、着水後のラインスラックを早く処理したい、テンポよくキャストを続けたい場合の候補になります。撃ち物でも巻き物でも使えますが、抵抗の大きいルアーを常にゆっくり巻くなら、ノーマルと実際の組み合わせを比べてください。

XGの70XG・71XGは回収速度を優先する釣り

XGはギア比8.1、最大巻上長86cm、ハンドル長45mmです。遠くへ投げたルアーを素早く回収する、移動や撃ち直しの間隔を短くする、魚を掛けた後のライン回収を速めるといった使い方を考えやすいモデルです。

ただし、XGだから遠投できる、または必ず巻きが重いと決めつける必要はありません。ルアーの抵抗、ロッドのパワー、ラインの太さを含めて、速い巻き上げが必要かで判断します。

購入前と使用前に確認したいこと

ラインモードとブレーキを最初に合わせる

初回は取扱説明書に従い、ラインの種類に合わせてF・N・Pのモードを選びます。ブレーキダイヤルはMINからMAXまで5段階なので、風がある場所や失速しやすいルアーでは強めから始め、キャストの状態を見ながら弱めていくと調整しやすくなります。

メカニカルブレーキと糸巻き量を確認する

メカニカルブレーキは、スプールの左右のがたつきがなくなる位置から少し緩めるのが一般的な調整方法です。締めすぎても緩めすぎても本来の性能を妨げる場合があるため、DCブレーキのダイヤルだけで無理に調整しないようにします。

糸巻き量はスプール外径から1mmの位置までが推奨されています。ラインを多く巻けばよいとは限らず、ラインの種類や太さを含めて、公式の12〜20lbの目安と照合してください。

キャスト中にハンドルでクラッチを戻さない

取扱説明書では、キャスト中にハンドルでクラッチを戻す操作を避け、ルアーが着水してからクラッチを戻すよう案内しています。キャスト中にギアをつなぐと破損につながるおそれがあるため、クラッチを切る、着水を待つ、ハンドルを回して戻す、という順番を守りましょう。

砂や泥水を避け、使用後は手入れする

砂地にリールを直接置いたり、海水につけたりすると、内部に砂や泥水が入る原因になります。使用後は竿から外し、取扱説明書の手順に従って真水で汚れを落とし、十分に乾燥させてから保管してください。水没させたり、ドラグ部へオイルを注したりする手入れは避けます。

中古の15メタニウムDCと迷ったときの判断

15メタニウムDCは、同じ34mm径のスプールとI-DC5を備えた旧モデルです。中古価格や状態が条件に合えば候補になりますが、24メタニウムDCとはスプール幅、糸巻量、自重、ギア比が異なります。単に「メタニウムDC」という名前だけで比較せず、品番を分けて考えましょう。

  1. 軽さ:ノーマル・HGは24モデルが175g、15モデルが190g。タックル全体を軽くしたいなら24モデルが判断しやすい。
  2. 糸巻量:24モデルは12lb-100mを基準とし、15モデルの12lb-120mより浅め。太いラインを長く巻くなら容量を確認する。
  3. 操作性:24モデルはラインモードとブレーキ力を外側から調整しやすい。釣り場で頻繁に設定を変えるなら差が出やすい。
  4. 個体状態:中古はスプールの傷、DC音、ハンドルのガタ、クラッチ、ドラグ、付属品を確認する。
  5. 修理対応:旧モデルは販売前にメーカーや販売店へ修理受付と部品供給の状況を確認する。

新品の24モデルは価格と在庫を確認し、中古の15モデルは個体状態と修理対応を確認する、という順で比べると判断がぶれにくくなります。

より詳しい数値は、シマノ公式の24メタニウムDC製品ページ24メタニウムDC取扱説明書15メタニウムDC取扱説明書で確認できます。

まとめ:24メタニウムDCは軽さと調整幅で選ぶ

24メタニウムDCは、MGLスプールIII、NEW I-DC5、コアソリッドボディを採用した、幅広いルアーに対応するベイトリールです。15メタニウムDCからは、ノーマル系で190gから175gへの軽量化、スプール幅の34/22mmから34/19mmへの変更、外側から調整しやすいブレーキユニットが主な違いです。

品番は、一定速度の巻き物なら70・71、ラインスラック回収や手返しならHG、回収速度を優先するならXGを基準に選びます。購入時はハンドル左右、ギア比、商品コード、糸巻量を確認し、使用時はラインモード、ブレーキ、メカニカルブレーキを順に合わせてください。

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