ダイワはシマノに勝てないと言われる理由。ダイワとシマノどっちが人気?

釣りという趣味は、昔から多くの人に楽しまれているもの。釣りをするには釣り具が必要となりますが、釣り具メーカーとして日本で特に有名なのは、ダイワとシマノです。

ダイワとシマノは日本を代表する釣り具メーカーであり、日本のみならず世界中の釣り好きに愛されています。

そして昔から論争(?)となっているのが、ダイワとシマノどちらの方が優れているのかということ。どちらにも根強いファンが多いので、至るところで話題となっています。

ということでこの記事では、ダイワとシマノの釣り具メーカーとしての歴史や特徴、製品の性能や違い、評価や口コミなどをもとに比較してみました。

ダイワとシマノの釣り具メーカーとしての歴史

まずは、ダイワとシマノの釣り具メーカーとしての歴史について見ていきましょう。

ダイワは、1958年に創業した釣り具メーカーです。創業から数年で、「リールといえばダイワ」とまで言われる企業に成長しました。

ダイワは、常に技術革新に挑戦し、高品質で高性能な製品を世に出し続けています。1979年には世界初のカーボン素材を使用したリールを発売。

ロッドにもカーボンを取り入れ、釣具とカーボンを組み合わせた第一人者となりました。その後も続々と高強度なカーボンを開発し、現在でもカーボン製品の最先端を追い求め続けています。

対してシマノは、1921年に創業した釣り具メーカーです。当初は自転車部品製造会社でしたが、1970年に釣具部門を設立し、以降はリールやロッドを中心に様々な釣り具を開発してきました。

自転車と釣具は一見関連が無いように見えますが、シマノの企業哲学である「レジャーを通して人々の健康に寄与する」というコンセプトに合致するのが釣具でした。

ダイワより遅れをとって参入してきたシマノですが、着々と事業を拡大していきます。ダイワ同様、世界的な企業となりました。

なぜダイワはシマノに勝てないと言われているのか

ダイワはシマノに勝てないという意見を良く目にします。理由として考えられることがいくつかあるので、解説していきます。

まず、企業の売上という観点です。ダイワというブランドは、グローブライドという企業が展開しているブランド。グローブライドは釣具の他にも、ゴルフやテニスなどのスポーツ用品を展開しています。

2023年3月に発表されたグローブライドの2022年分の売上は、合計で約1200億円。そのうち、89%をフィッシング事業が占めています。ほぼ釣具の売上ですね。

対してシマノは、2022年度の売上が6500億円ほど。そのうちフィッシング事業が占めている割合は17%程度です。

つまり釣具のみで売上を比較すると、

グローブライド(ダイワ)シマノ
約1070億円約1100億円

となります。グローバルな企業だけあって桁がすごいですが、フィッシング事業だけで見るとどちらも同じような売上高ということが分かりますね。

ですがシマノに関しては、事業のメインである自転車事業が売上のほとんど。釣具の売上が2割以下ということを考えると、企業全体で比較するとシマノの圧勝です。

とはいえ、この結果で特に優劣がつくわけではありませんね。

では、釣具そのものについてはどうなのか。釣具メーカーの歴史としてはダイワの方が古いですが、シマノもしっかりと事業を大きくしてきました。

ダイワとシマノの2つのメーカーは、ロッドやリールといった同じ釣具でも、かなり特徴が違うという意見が多数です。

リールに関してはダイワ製品は機能がよく作り込まれていて、性能もピカイチなうえ、デザインにも力が入っていますよね。

対してシマノの方は、自転車で培ったギアのノウハウをつぎ込んだスムーズな操作性が人気です。

シマノは低価格帯のリールも優秀で、とりあえず初心者に進めるなら安定のシマノ、という方も多いと思います。

リールの構造などをみても、コストダウンで利益を出しつつも、こだわるところはしっかりこだわっているイメージがあります。

軽さや剛性感など、トレードオフとなる部分もあるので、最終的には好みで選んでいる方がほとんどだと思います。

ダイワとシマノはどっちが人気なのか

では、「そこまでシマノが人気なのか」というと、そんなことはありません。実際、売上ではどちらも近い水準ですよね。

シマノがダイワを追いかけているという形は昔から続いていましたが、今ではどちらも技術が成熟してきており、はっきりと優劣が付けられるほどの差はありません。

前述の通り、機能やデザインで選ぶとするとダイワの方が人気ですし、剛性感などの点ではシマノ派の方が多い印象。

アフターサービスなどは、ダイワのほうがしっかりしていると思います。シマノが悪いというわけではなく、ダイワのレベルがとても高いという感じですね。

まとめ

ダイワとシマノについて解説してきました。どちらも実力のあるメーカーなので、毎年レベルの高い製品を発表してきています。

どちらかが優れていたとしても、新製品によっては簡単に逆転してしまうようなレベル。今後も、切磋琢磨を続けて、いい製品を世に出し続けて欲しいですね。

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