キャッチアンドリリースとは、釣りにおいて釣った魚を生かしたまま、釣った場所に放流する行為。
魚を食べたり消費するためではなく、遊びとして釣りをしている場合、無益な殺生を避け、生物資源の保護のためにキャッチアンドリリースが行われます。
キャッチアンドリリースの生存率はどれくらいなのか
キャッチアンドリリースの生存率は、魚種や水温、釣り方や扱い方などによって大きく異なります。
例えば管理釣り場は、キャッチアンドリリースを前提としている場合も多く、生存率は90パーセントを超えています。
海でのサビキ釣りなどで釣れる小魚は、釣り上げただけでも弱ってしまうことが多いです。
一般的には、体が大きい魚の方が生存率が高いと言われています。
また、フライフィッシングやルアーフィッシングなどの外傷が少ない釣り方をすることも効果的。
ハリを外すときにダメージの少ないバーブレスフック(カエシのない釣り針)や、直接触って弱ってしまうことを防げるランディングネットなどの道具を使うことでも生存率を上げることができます。
キャッチアンドリリースは意味がないと言われる理由
キャッチアンドリリースが意味がないと言われる理由の一つは、放流しても魚が死んでしまう可能性があること。
特に高水温時期や深場から引き上げた場合などは、酸素不足や浸透圧の差によって弱ってしまう可能性が高くなります。
また、放流した魚がストレスを受けて病気にかかったり成長を阻害されたりすることも。
もう一つの理由は、自分だけがキャッチアンドリリースしても効果が薄いこと。
せっかく釣った魚は全部持ち帰って食べたい、という方は一定数おり、気持ちもわかります。
ですが、可食部のほとんど無い幼魚や、卵を抱えた魚などはなるべくリリースしたいところです。
キャッチアンドリリースはかわいそうだし嫌いと言われる理由
キャッチアンドリリースはかわいそう、行っている人が嫌いと言われることも。
魚を食べる目的ではなく、遊び感覚で繰り返し釣り上げて逃す行為は「かわいそう」「非道徳」「無責任」と批判されることもあります。
動物を扱う以上、批判があることは仕方ありません。
なるべく環境に配慮して、いつまでも釣りを楽しめるようにしていきましょう。
コメント
キャッチ&リリースが嫌悪されるのはTVの釣り番組などで大物の釣果を誇るために素手で魚を広げて空気中に晒しさんざん苦しませ弱らせた後でリリース というケースばかりなのにあると思います。
キャッチ&リリースの考え方自体は意味があるとは思いますが まず番組での見栄えや釣り手の満足を満たすのを優先するからどうしても魚に対して愛が無いように見えてしまいます。
カメラの前でハイポーズをしないのと
素手で触らないなど負荷をかけていないことをアピールすること。これさえ励行すればまだ印象は違うと思います。
コメントありがとうございます。
仰る通り、TVなどの影響は大きそうですね。
良くない部分を初心者が真似てしまうこともあるでしょうし。
自然が相手である以上、釣り人のマナーに任せられている部分もありますので、
全体として少しずつでも意識が変わっていくことを願うばかりです。
貴重なご意見、ありがとうございました!