カケアガリとは、主に海中の砂浜などで一段深い地形への傾斜を指す釣り用語。
この傾斜は、魚が潮の流れや餌を探すために利用する場所であり、釣り人にとっても狙い目のポイントとなります。
カケアガリは、仕掛けを引いてくるときの手応え、海面や海底の色の変化、波の動き、潮目などから見つけることができます。
カケアガリの見つけ方
カケアガリは先述の通り、浅場と深場の境目にある傾斜。
そのため、海面や海底の色が変わる場所を探すことがで見つけることができます。
海面が白っぽくなっている場所は浅い砂地であり、青っぽくなっている場所は深くて岩礁や藻場である可能性が高いです。
また、波もカケアガリを示す手がかりになります。
波が立っている場所は水深が浅くて水流が速いことを意味し、波が穏やかな場所は水深が深くて水流が遅いことを意味します。
波立ちの境目にあたる部分がカケアガリである可能性があります。
さらに、潮目もカケアガリを見つける参考になります。
潮目とは、異なる速度や温度・塩分・透明度の水流がぶつかって生じる境界線のこと。
潮目では餌やプランクトンなどが集まりやすく、それを追う魚も多くいます。潮目は海面に模様や泡・ごみ・藻などで現れます。
特に模様や泡・ごみ・藻の量や大きさに差異があるようなら、そこにカケアガリがある可能性が高まります。
カケアガリの攻め方
カケアガリでは魚種によって攻め方を変える必要があります。
一般的に言えば、ヒラメやカレイなど、底付近で暮らす魚は傾斜下部から上部へ向かってルアーやエサを引き寄せる方法で探ります。
シーバスやクロダイなどの中層から上層で暮らす魚は、傾斜上部から下部へ向かってルアーやエサを落としていく方法が効果的。
また、カケアガリでは水流も考慮する必要があります。
水流の強さや向きによってルアーやエサの動きや沈み具合が変わります。
水流が強い場合は、重めのルアーやエサを使って底まで届かせます。
水流が弱い場合は、軽めのルアーやエサを使って自然な動きを出すと良いでしょう。
ルアーやエサを投げる角度も重要。
カケアガリに対して垂直に投げるよりも斜めに投げる方が効率的です。
斜めに投げることで、カケアガリの上を長く通すことができるためです。
カケアガリ+根
カケアガリだけでなく、その近くに根や岩礁などの障害物がある場合は、さらに魚影が濃くなります。
根や岩礁は魚の隠れ家や休憩場所となりますし、そこに餌も集まりやすくなるためですね。
カケアガリと根がある場所は、大型魚が居着いている可能性が高いポイントです。
ただし、根や岩礁は仕掛けやルアーを引っ掛けてしまう危険性もありますので注意。
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